コミットメント 『地域スポーツ文化の創造にチャレンジしています 出会いを大切にし、スポーツライフの充実に取り組み、自らの価値を高めます』

上原正嗣

先の定期総会において監事から「NPO法人及び地域スポーツクラブとしてどの方向を目指すのか?」との質問がありました。しかし、この質問に対して、その場で明確な回答を示すことができませんでした。私達は自ら楽しむ活動だけでなく、さまざまな大会の主催・支援、ボート教室の開催など、ボートの普及や振興を図る事業を精力的に行ってきており、新たな瀬田漕艇倶楽部が徐々に発展してきているという実感はあります。しかし、いったいどの方向を目指して発展しようとしているのか?と問われると、即答できないことに気づきました。

客観的に見てみると、目指しているものがないわけではない、あるんだけれどぼんやりとしている、従って会員間で「これを目指しているんだ」と言えるものを共有できていない、というのが倶楽部の現状と言えるのではないでしょうか。あくまでこれは私個人の見解ですが。法人化する前からの活動であった自らボートを楽しむ活動と、法人化後、法人の目的としたボートの普及や振興を図る事業活動をどのようにバランスさせればいいのか戸惑っているようにも見えます。

上記の監事からの質問は、法人化して2年余り経過した瀬田漕艇倶楽部にとって、これからの発展に関わる、無視して通れない問いかけではないでしょうか?活動のよりどころ(目的、意義、事業性、ビジョン等)があいまいであると、焦点のぼけた活動になったり、活動が陳腐化して結果的に倶楽部自体の発展が望めなくなるよという警告とも受け取れます。

そこで、まず理事のメンバー間で倶楽部の方向性についてじっくり話をする場を設けようということになり(2月度運営委員会で決定)、竹内代表理事から理事全員に招集がかかりました。ただ語り合うだけでなく、最終的に夢や将来像を実現するための基本姿勢を言葉に表すことにしました。そうしてできあがったのが表題のコミットメントです。「コミットメント」には“態度を明らかにする”という意味があります。「フレーズ」や「スローガン」では少しニュアンスがちがうように思ったので、作成した文をコミットメントと呼ぶことにしました。第1文は、地域スポーツ文化の創造に果敢にかつ積極的に取り組むNPO法人としての私達の基本姿勢を宣言したものです。続く第2文は、その構成員である会員はお互いを尊重しあいながら活動し、そして共に成長していこうという、会員個人の基本姿勢を表現したものであります。

このコミットメントをどうお感じになられたでしょうか?そう言われてみればそうだったなあとか、心に共鳴する部分はないでしょうか?私はこのコミットメントにより、もやもやしたものが晴れたように感じました。この基本姿勢を基に、活動に取り組んでいこうという思いを新たにしました。

以下、会合の経緯を記します。

日時
平成15年4月5日(土)16:30〜23:30(途中、夕食をはさむ)
出席者
今次、押領司、草野、坂本、高田佳、竹内、古川、堀切、三宅、山本白、今城(議事録)、上原(司会)

将来像のイメージを列挙

Aチーム案
地域に根ざしたスポーツ文化を発展させる
  • 生涯スポーツの実践
  • トップアスリートを育てる
  • 地域スポーツ普及に努める
Bチーム案
  • 生活に刺激を与える存在
  • 地域社会、個人にソリューションを提供する存在
Cチーム案
  • 新しいスポーツ文化の創造にチャレンジしています
  • ボートを通じた出会いを大切にし、自らのスポーツライフを楽しむと同時にクラブ内で自ら創造的に活動する。

上記3案から次のように最終決定した。

以上

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