クラブの包容力

理事(事務局)三宅一雄

今年、クラブには25人ほどの新入会があり、正会員は10代の中高校生から70代のシニアまで幅広く、200人近くになっている。だが、実活動になると参加者は限られ、毎月末の「全員集合日」にもクラブで見かけるのは高校生を中心に10人〜30人程度に過ぎない。(8月のクラブ選手権には40人の参加があったが)

かつてクラブの内外で大いに活躍したひと、目下実社会で業務に奔走している人、新しく入会した人、親子・家族で会員のひとも少なくない。 一方、長くクラブへの参加が遠のいているスリーピング会員も多い。それぞれ、もっと気軽にクラブへ足を運べないものだろうか。

クラブのスローガンには、出会いを大切に、スポーツライフの充実を通して自らの価値を高めよう とあるのだが。会員相互の親睦を深めるためにも“Return to Club"

ボートを楽しむことが原点であることは言うまでもないが、さまざまな経歴・価値観をも持つ200名の会員から見て、クラブのありようが徐々に変化して入会時の期待とイメージとは違った方向へ向かっているのかもしれない。

2月の定期総会で、主に財務面・施設面からの話だったが、クラブの“適正規模"についての議論があった。艇庫の管理能力・水周りなど確かに施設面では一定の限度はある。しかし、重要なのは、お互いの態度・会員相互のホスピタリティーの持ち方次第で、クラブは広くも、狭くもなるということ。

たとえば、艇庫では、会員相互にもっと歓迎の態度を示そう。互いにもっと声をかけ合おう、年配者は若年層に、若年層は年配者に。ボートの上手い人も、これからの人も・・・・。

“クラブの持つ包容力"のようなもの。それが、期待される“総合型"への欠かせない要素ではないかと思う。

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