女のエステ(^^)男のエステ(^^)艇もエステ(''?

巷では女性のエステだけではなく、男性のエステも大流行だそうです。

でも時には自分だけでなく、身の回りの道具についても気をかけてみてはいかがでしょうか?

経験と思い込みで語る艇管理講座 第3話

艇のエステ

嶋田宏之

ボート漕ぎの道具と言えば艇!艇庫に並べられている艇を良く見てください。艇を浮かべたときに水面と接するライン(喫水線)がうっすらと茶色くなっていませんか?良く見てみるとほんの少し蜂の巣のような模様で黄ばんでいる艇はありませんか?南壁アングルに保管してあるフィリッピ3艇を見比べればわかるかな(^^;。

乗艇後に確認して欲しいのですが、艇の喫水線の辺りが茶色く汚れていると思います。これは、水面に浮かぶ汚れや油が艇に付着したもので、艇の汚れるポイントのNo1です。瀬田漕艇クラブの皆さんは、当然、毎乗艇後に艇を水洗いしていると思いますが、喫水線は左右両サイドに存在するので、片側から艇を洗っていたのでは、ダブルやクオドなどの大きな艇の場合、逆側サイドの汚れを落とすことができません。こうして洗い流されること無く、取り残された汚れは毎乗艇ごとに蓄積されるのです。

こうした喫水線の汚れは気が付いたときに食器洗用洗剤とスポンジで水洗いするだけで、かなり綺麗になるのですが、問題は、蜂の巣のように黄ばんでいる汚れです。これは日焼けによる塗装の変色や、細かい傷に詰まった汚れによるものです。この汚れについては、水洗いしただけでは落ちません。この時は、コンパウンドを利用します。コンパウンドとは車の傷修理等の仕上げに用いる研磨剤です。つまり塗装の表面をミクロの粒で綺麗に磨き、新品同様の輝きを取り戻させるのです。

試合の遠征を行う際、艇をトラックで運搬する姿を見たことのある人も多いと思いますが、艇運搬中の排気ガスによる艇の汚れは、尋常ではないです。茶色や黄色を飛び越えて、黒くなってしまいます。この汚れは早めに洗い流すことが肝心なので、遠征から帰ってきた真夜中に艇を洗うことも珍しくない光景です。

手入れされた(?)自艇を漕ぐ嶋田氏 Head Of The Setaにて。

洗剤の垂れ流しになる洗艇や、塗装の表面を削るコンパウンドによる洗艇はそれほど頻繁に行う必要は無いと思いますが、日々の乗艇後の水とスポンジだけの洗艇はしっかりと行いましょう。効果抜群です。なお、時折見かける、ホースの高水圧による洗艇は個人的に好きではありません。本当に汚れは落ちていますか?

日々の手入れが肝心とは、これまた人間とまったく同じだとは思いませんか?

(次回予告)

A「オールって意外と長いんですね」

B「えぇ。でもそれだけではないんですよ・・・」

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