春到来!いよいよボートのシーズンがやってきました!!と、その前に・・・。

経験と思い込みで語る艇管理講座 第7話

艇を愛せ

嶋田宏之

瀬田ローの桜も咲き終わり、すっかり葉だらけになってしまいましたが、いよいよボートの季節がやってきました。週末に艇庫を訪れる会員も増え始めました。みなさん冬の間に艇の扱い方を忘れてはいませんか?久しぶりにボートを漕ぐ人は、はやる気持ちを抑えて、少し冷静に注意深く扱いましょう。

  1. 艇を外に出すときは、柱や他艇のリガーと接触してしまわないように、出来る限り複数の人数でお互いに声を掛け合い、慎重に出しましょう。焦らずにゆっくり出していけば、それほど難しいことはありません。どうしても自分達だけでは出せないと思った場合は、無理せず恥ずかしがらずに、他の人の助けを借りましょう。こうしたやりとりからボート仲間の交流は生まれます。
  2. 艇を水に浮かべる前に、一度“ウマ"に置き、ボルトがゆるんでいないか、靴はしっかりと固定されているか、艇身に傷やひび割れはないか等、簡単な確認をしましょう。本格的なチェックは大変ですので、手でボルトや靴を触ったり、艇をざっと見てみる程度でよいです。
  3. さあ、艇を水に浮かべましょう!オールをはめるときは慎重に。レールなどの丈夫な箇所に足をかけて艇に乗り込みましょう。思った以上に艇は柔らかく、弱い部分を踏んでしまうと簡単に破損(変形)してしまいます。
  4. いざ、琵琶湖へ!!この4月から漕艇場に新しいブイ(浮き)が設置されました。久しぶりな人は注意しましょう。それほど大きなブイではなく、少し注意すれば十分回避できるものですが、ぶつかるとかなりの衝撃を受けることになります。場所は漕艇場コースの北側と南側です。よく分からない人も琵琶湖に出ればわかります。
  5. もう少し頑張って瀬田川へ!!春です。石山寺あたりで桜が満開です。川からの眺めは絶景です。この会報が発送されるころには葉桜になっているかもしれませんが・・・。これからは両岸でつつじが楽しめると思います。川の危険と言えば、他の練習艇です。特にこの時期は各団体の新人が練習を始める季節ですので、思いも寄らない航路を走る艇が現れます。しかし、新人だけあってそれほど速いスピードで動くことは無いので、こちらが十分注意していれば問題ありません。
  6. お疲れ様。艇庫に帰ってきました。艇管理講座第3話を参考に艇をキレイに洗い、1.と同様に慎重に艇を片付けましょう。

どうですか?無事にボートを楽しめましたか?基本は「楽しく慎重に」です。

高い?安い?どちらにしても艇は大事に扱いましょう。

(次回予告)全日本選手権!練習バッチリ!さあ戸田(埼玉)へ乗り込むぞ!!あっ・・・艇はどうするの?

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