世界選手権各種目の予想と強豪クルー
By Melissa Bray
- W1x
- 4度のオリンピック優勝経験のあるEkaterina Karsten(白)が軸。Mirka Knapkova(チェコ)は今季になってそれに次ぐ2番手の位置を確保。Sophie Balmary(仏)は代表選手9年目。
- M1x
- Ondrej Synek(チェコ)、Mahe Drysdale(ニュージーランド)ら今季に別種目から移ってきた選手がこれまでのところ席巻している。元世界選手権チャンピオンMarcel Hacker(独)、アテネオリンピック金メダリストOlaf Tufte(ノルウェー)、オリンピックファイナリストTim Maeyens(ベルギー)は、オリンピック明けの静養を挟んでのシーズン。特にTufteは祝賀行事が多く練習との兼ね合いに苦労しているよう。その他U-23チャンピオンSjoerd Hamburger(蘭)など。
- W2-
- Nicky Coles・Juliette Haigh(ニュージーランド)は今季ワールドカップで2度優勝している。他にTamara Samakhvalava・Natallia Helakh(白)、 Sarah Outhwaite・Natalie Bale(豪)、Lindsay Shoop・Caroline Lind(米)など。後者3クルーは8+にダブルエントリーしている。
- M2-
- 今季のワールドカップを2度制しているのはアテネ4位のNathan Twaddle・George Bridgewater(ニュージーランド)。他にアテネ銀メダルのNiksa Skelin・Sinisa Skelin(クロアチア)、アテネ銅メダルRamon Di Clemente・Donovan Cech(南アフリカ)、同じくアテネ6位Tobias Kuehne・Jan Herzog(独)など。Luca Agamennini・Dario Lari(伊)は今季2度表彰台に上がっている。
- W2x
- 昨季までの3シーズンを制してきたCaroline・Georgina Evers-Swindell(ニュージーランド)が、今季のルツェルンにおいてRumyana Neykova・Miglena Markova(ブルガリア)に敗れるという波乱。Neykovaは自国の代表選手を13シーズン務めており、今季は1xから2xに鞍替えして世界選手権での金メダルを狙う。その他アテネ銅メダリストと銀メダリストのコンビElise Laverick・Debbie Flood(英)、ともに世界ジュニア選手権1xで優勝しているAmber Bradley・Sally Kehoe(豪)など。
- M2x
- シドニー金/アテネ銀のlztok Cop・Luka Spik(スロベニア)が軸。彼らは決して仲が良いわけではないが水上では強い。今季のルツェルンも制している。他にChristian Schreiber・Rene Burmeister(独)、Luca Ghezzi・Federico Gattinoni(伊)、Nito Simonsen・Morten Adamsen(ノルウェー)など。伊クルーに新たに入ったGattinoniは今季のU-23金メダリスト。
- M4-
- アテネチャンピオンの英クルーは、Steve Williamsを除く3人が引退したが、今季のルツェルンも制し昨季のクルーよりももしかすると速いのではないかと言われている。蘭クルーは3人がアテネ8+銀メダリスト。米クルーはアテネ金メダル8+のストロークフォアで構成されている。
- LW2x
- 武田大作・須田貴浩(日本)は日本チームの大きな期待を受けており、実際武田はアテネLM2xファイナリストかつ今季のルツェルンLM1xを制している。Aファイナル常連のMads Rasmussen・Rasmus Quist(デンマーク)はクルーを組んで今年で5シーズン目。Zsolt Hirling・Tamas Varga(ハンガリー)は今季エントリーした2度のワールドカップに勝利している。Manuel Brehmer・Joerg Lehnigk(独)はミュンヘンで2位、その後は高地トレーニングに取り組んでいる。Robert Sycz・Pawel Randa(ポーランド)はTomasz Kucharskiが故障で抜けた穴をLM4-のRandaが埋めている。Vetesnik兄弟(チェコ)はU-23を制し、ルツェルンで6位に入っている。そしてLeonardo Pettinari・Stefano Basalini(伊)。Elia Luiniと交代したBasaliniは世界大会を4回、Pettinariは6回制している。
- LM4-
- ここ10年来で初めてデンマーククルーが出場していない。オリンピック後の複数選手の引退によりデンマークがチームの再構成に入ったため、この種目の優勝の行方は混沌としている。アイルランドが最右翼だが、フランスが今季1度アイルランドを破っている。またイタリアクルーにはアテネ銅メダリストのBruno MascarenhasとLM2xの世界チャンピオンに何度も輝いているElia Luiniが乗っている。
- W4x
- 3度のオリンピック経験を持つIrina Fedotovaをストロークに乗せたロシアがルツェルンを優勝。ドイツは今季この種目に初エントリーだが、3番をオリンピックで4たび優勝したKathrin Boronが漕いでいる。イギリスクルーはこの種目に主力を投入しており、今季のワールドカップを2度制している。
- M4x
- ルツェルンでは、エストニアがチェコと競った上でゴール前に逆転して優勝した。他に、M2xの2人がダブルエントリーするスロベニア、伏兵ながらアテネを制したロシアがその再来を果たすか。
- W8+
- 今季各国が揃い踏みをして戦うのは世界選手権が初めて。さらにアテネ後の選手の引退に伴い、新加入の選手が多く見られる。アテネ覇者のルーマニア、クルーの過半数をアテネ銅メダリストが占めるオランダ、8+に力を入れるドイツ、アメリカなど。
- M8+
- イタリアとドイツが今季3度のワールドカップでいずれもつば競り合いを演じている。いままでのところドイツの2勝だがもちろん世界選手権の結果は予想できない。他にアテネ金メダリストを4人乗せているアメリカ、昨季からのメンバーチェンジのほとんどないカナダなど。ロシア、ポーランドも今季メダルを獲得している。
- LTAMx(legs, trunk and arms mixed coxed four)
- 今回初めて2000mでレースが行われる。ここ2年はイギリスが制している種目。
- TA2x(trunk and arms double sculls)
- 1000mで行われる。アメリカが優勝候補の最右翼。
- AM1x(arms men's single scull)
- 今年より500mから1000mに変更して行われる。昨年は Rob Holliday(英)とRon Harvey(米)が写真判定の接戦を演じた。
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