軽量級女子クオドの世界記録はたった48時間で塗り替えられてしまった・・・
オランダが理想的な試合展開で準決勝へ進んだ。
ここ数年参加数の多い種目であるLW4×であるが、今回は7クルーのみのエントリーとなっている。
今大会の予選でカナダが世界記録を更新していたが、たったの8時間でイギリスが2秒も更新してしまった。
今回の敗者復活では、5クルー中4クルーが決勝へ進み、1クルーのみが予選落ちすることになっていたが、日本がその不幸なクルーになるとの前評判だった。しかし、日本サポーターの後押しもあり、急激な追い上げの末、写真判定でアメリカクルーを破り決勝進出を決めた。
ベルギーがゴールした時の警笛は、敗復を勝ち上がったことだけでなく、13年間破られることのなかった世界記録を塗り替えたことを知らせるものだった。
イギリスとスペインに肉薄した日本の青山と福田が準決勝進出を決めた。
このレース中にはタイのクルーがシートを外してしまい完全に止まってしまうハプニングがあった。
日本女性のハートを鷲掴みにしている日本のヒーロー武田と須田のコンビが、チェコと熱い競争を演じた。チェコのJan VetesnikはU-23のチャンピオンであり、スタート直後は日本の頭を抑えていたが、すぐに日本クルーが飛び出し、世界記録に近いタイムで1位で準決勝進出を決めた。
敗復の最終組ではイギリスがスタートスパートレート48で飛び出したが、1500M地点ではポーランドにつかまり、2位で準決勝へ進出した。
ポーランド、南アフリカに続いて、日本がオランダとの激しいスプリントの末、準決勝進出の枠を見事に勝ち取った。
1500Mで1秒の差しか生まれない激しい戦いを制したウクライナとアメリカが決勝進出を決めた。
スタートではルーマニアが飛び出したが、1000Mまでにアメリカ・オーストラリアに抜かれてしまい、1500Mではウクライナが3位に上がり、この3カ国が準決勝進出を決めた。
6クルー中4位までが決勝へ進出するこの種目で、ラスト500Mまで5位に位置していたオーストラリアが突然ラストスパートをかけて3位まで一気に駆け上った。
5クルー中2クルーしか決勝に進めないこの種目では激しい戦いが繰り広げられた。
決勝進出を決めたイギリスクルーは、4週間前にコーチの判断でペアのJosh WestとKieran Westをエイトに呼び戻していたのだ。この決断によりカナダをラスト500Mで差し切ることに成功した。今回のイギリスサポーターの喜び様は普通ではなく、いかに彼らがエイト種目を愛しているかが証明された。