気温は上昇し、湿度も73%に達している。
ワールドカップチャンピオンのチリが決勝進出を決め、世界選手権チャンピオンに一歩近づいた。
二組目はデンマークとスペインがスタートで飛び出したのだが、驚くことに、ラスト500mでまったく無名のセルビアモンテネグロが現れ、2位でゴールした。
一組目は問題なくドイツが一位でゴールした。スタートで大きく出遅れたアイルランドもオーストラリアと共に決勝進出を決めた。
二組目はフィンランド・ポーランド・アメリカが決勝進出した。去年の五輪からコンビを組んでいるポーランドの二人は13歳の年齢差がある。
ワールドカップで勝ち続けているハンガリーは準決勝一組目でもスタートから大きく飛び出し、そのままイタリアに追いつかれることなくゴールした。ポーランドのSyczは相方のKucharskiと共に数々のメダルを獲得していたが、今回相方が怪我をしてしまったので、PawelRandaとコンビを組んでいる。今大会、Syczの目標は決勝進出することだと言っている。
スタートスパートレート50で飛び出したデンマークの決め事は「どんなレースでも全力を出し切ること」なのだろうか?このデンマークに付いていくことが出来たのは日本の武田と須田だけだった。しかし、その後日本はドイツ追い抜かれ、最後の最後までフランスとの激しい攻防が続き、流れ込むように同時にゴールラインを切った。1位のデンマークと2位のドイツがスクリーンに表示された後、メインスタンドの観衆は固唾を飲んでスクリーンに注目した。 フランスがわずか0.05秒差でゴールしていた。日本の期待を受けていた武田には重いプレッシャーが圧し掛かっていたのだろうか。日本はBファイナル行きが決定した。
一組目は1000mまですべてのクルーが横一線に並んだ厳しい試合だったが、日本・イギリス・ロシアが付いていけなくなり、最終的にはアイルランド・ドイツ・オーストラリアが決勝進出した。
二組目ではワールドカップを制しているフランスが一位で通過している。
ルツェルンのワールドカップ決勝と同じく、チェコとエストニアが激しくぶつかりあった。結果はワールドカップと同じくエストニアが勝利したが、その差はわずかである。彼らはもう一度決勝戦で戦うことになる。
二組目は、スロベニアがスタートで飛び出したのだが、前の二人が随分楽に漕いでいるように見えた。と言うのも彼らは先日の2×にも出漕していたからだ。ラスト500mでポーランドが抜け出し1位でゴールした。
M4×の決勝進出クルーのタイムを見てみると6クルー全てが2秒以内に収まっている。今大会の見所と言える。
他にも、エストニアのCopとSpilkは2×と4×の二種目の決勝に耐えられるのか?チェコは今期最高のパフォーマンスを出せるのか?エストニアのJueriJaansonは15年越しの世界選手権初勝利を得ることが出来るのか?など注目する点は多くある。