北京五輪に向けて

FISAエグゼクティブディレクターのMatt Smithはこのたび一週間にわたり北京に滞在し、北京五輪に向けてのボート競技の準備の進捗状況を確認し、国際パラリンピック連盟(IPC)の定期会合に出席した。

Smithによると、国際ボートコースは全体の1/3まで進捗しており、現在も急ピッチで工事が進められているところだという。中国は幾人かの外国人コーチを雇っており、彼らは女子軽量級ダブルスカル、女子エイト、そして男子エイトの成長ぶりには自信を持っているようだ。

また、中国は北朝鮮との国境からそう遠くない場所に水上スポーツ夏季トレーニングセンターを建設し終え、夏場も快適な環境で練習ができる設備を整えた。またヨーロッパに自艇置き場を備えた長期滞在できる施設を用意する予定で、これによりワールドカップや世界選手権を転戦しやすくすることを狙っている。

さらに運動生理学の最先端を導入すべく欧米の一線級科学者を雇っているとのことである。一方、IPC定期会合では知的障者の部をシドニー以来再び設けるかどうかについての調査を2006年6月まで延長することが決まった。ローイングは知的障者の部を設けて間もないスポーツであるので、この調査の結論はアダプティブローイングにとって非常に重要なものとなる、とSmithは語っている。

なおローイングは2008年パラリンピックの新競技に新たに加えられることが決まっている。

この邦訳の原文

この文書の情報