日本のローイングは競技が中心です。またレクレーションに漕ぐ人達や初心者も我が国ではレース艇を使用することが多いので私たちが日ごろ見かけるボート(艇)はレース艇ばかりです。そこで今年出かけてきたドイツでの世界選手権、アメリカでのチャールズのヘッドレース、中国の世界一大きい造船所等で見かけためずらしいボートをいくつか紹介します。
SEAスカル艇:外洋とか大きな湖の風や大波があるところでスカリングができる。艇体はSEAカヤックと同じく波をかぶっても艇内に溜まらないように一体構造になっている。ストレッチャーのシューズの部分のみ凹みを作ってある。パイプ製のウイングリガーは大波には都合の良い構造。朝日レや私の湖上通勤には最適かも。
SEAナックル艇:SEAスカルと同じ目的のボート。波をかぶってもシート下に作られた排水溝を伝って後方に排水される。リガーは出納艇楽なように内側にたためる構造。琵琶湖の周航にはもってこいのボートで今年のように従来型のナックル艇を使って波に悩まされることはない。
Eshoスカル艇:テクレーション・ローイングに便利な機能を備えている。リガーは折りたためるので移動には 楽で何処でも直ぐに漕げて、直ぐに収納が出来る。海外ではスカル艇を普通乗用車に積む事が認められて居るので2分割の要はない。あちこちの水面で容易に移動してローイングを楽しめる。重量なんか全く気にすることはない。
Sweep漕ぎエルゴ:Sweepローイング独特の上体をツイストして漕ぐ姿勢でエルゴテストができる。従来の直線引きのエルゴより一層ローイングに近いシュミレーション・テストが可能。(桑野造船でもSweepやドラゴン用を開発中)
アダプテイブ艇:下肢に障害のある人のためのレース艇。幅を広く、バランスフロートを付けて転倒しない構造。 背もたれを設け体を固定する、座席は固定式。幅広艇とバランスフロートは初心者用にも利用されている。