2月の定期総会を以って竹内前代表理事からバトンタッチすることになりました。昨年末に竹内さんから打診され、非常に光栄でしたが、2年弱の会報担当、2年間の専務理事をさせていただき、家族にも2年前に「任期が終わったら理事をやめるから」と約束していたこともあり、最初は断らせていただきました。10歳以上も若返り、「私のような若輩者(とはいっても35歳になりましたが)よりもっと年配の方のほうがふさわしいのではないか」「やっぱり、大阪在住、大阪勤務の人間が滋賀県のNPOの代表理事というのは」「地元に明るくないし、緊急事態に滋賀まで飛んでいくのも時間がかかるし」などと多分、理由を言えば他の人よりも辞退するには多くの理由を並べることはできました。また、昨年末にボート体験教室を立ち上げた責任および数年前にせっかくC級コーチの資格も取得したこともあり、今後2年間はどちらかといえば代表よりは普及担当として倶楽部に貢献できればと考えていました。しかし、竹内さんに打診されたのもこれも何かの縁かもしれないないし、何か自分の生き方も変わるかなと思い、引き受けさせていただいた次第です。当然ながら家内から「うそつき」と言われ、怒られたことは言うまでもありません。
交代するや否や、旧NTT艇庫の売買契約をさせていただきました。3月の理事会で新艇庫の名称は「瀬田漕艇倶楽部ANNEX」に決まりました。幸い、現在、倶楽部に残っている資金で購入することができました。しかし、今後、倶楽部の財政状況はさらに厳しくなったことは言うまでもありません。この批判に耐えうるには、購入した艇庫を有効に、長い期間使用できるように努めること、そして継続的に倶楽部の財政基盤を安定化させることにしかありません。基本的には小艇中心の艇庫(クラブハウスではない)として利用することになりそうですが、今後の改装作業には会員のみなさまのご協力を仰ぐことになります。各人が「私はこのアームを溶接した」「この壁の塗装は私が塗った」「この釘は僕が打った」など何でもいいですから、改装が完了したときに、何か自分がやったと言えるようなことをしていただきたいと思います。
さて、瀬田漕艇倶楽部は創設から27年、NPOを取得して4年目に入りました。NPOとして公益活動、意識の変革を竹内前代表がされました。今後はこれまで以上に自分たちの競技活動および公益活動をさらに充実させ、「瀬田漕艇倶楽部」を地域においても、また日本のボート界においても必要不可欠な存在として、認知させていけるかどうかが倶楽部の存在意義につながるのではないかと考えています。具体的取組については既に総会資料の活動方針にて述べさせていただきましたが、ここでは重複するかもしれませんが、個人的なこの2年間の目標というか、瀬田漕艇倶楽部がこうなったらいいなということを以下に述べさせていただきます。
以上のことが全て実現できれば、万々歳で、2年後には退任することができるかなと考えています。しかし、全て言うは易く、行うは難しです。到底私一人の力だけではどうすることもできない課題ばかりです。幸い、理事として活動いただける方は、これらの課題に率先的に取り組んでいただける方々だと思っています。
また、総会のときにも質問に挙がりましたが、かねてから言われている「一人一役の実現」ですが、こちらからの打診も十分ではなく、まだ倶楽部の用務が特定の人に偏る傾向があります。私からも随時、打診させていただきますが、その人の特技、特質を十分に把握しているわけではありません。「私はこれが得意だ」「私はこれをやりたい」ということがありましたら、教えていただくとともに、率先して行っていただければと思います。会社などと違い、瀬田漕艇倶楽部における活動はボランティアで成り立っています。私自身は何も係わり合いを持たない人よりは、問題があるにしろ、何かしらの形で倶楽部に貢献できる人の方が望ましいと思います。程度はありますが、プラスマイナス0よりは、マイナス10があっても、プラス1がある人の価値を認めるべきではないかと思います。
私は体も大きくなく、竹内さんや古川さんのようなブルドーザーのような馬力は持ち合わせおらず、どちらかといえば持久力を得意とするタイプです。熱しにくく、冷めにくい。こんなことを言う私自身が果たしてどれくらい倶楽部に貢献できるかわかりませんが、精一杯やらせていただきたいと考えていますので、会員のみなさまにもご理解、ご協力していただきますよう、よろしくお願いいたします。