今日は、寒くて、雨が降っていて、風が強くて、白波が出ていて・・・。そんな日は!

経験と思い込みで語る艇管理講座 第6話

冬の友達エルゴメーター

嶋田宏之

いよいよネタがつき始めたので、今回は艇の話を少し離れてエルゴの話をすることにします。

エルゴの管理としては、何よりもレールの手入れが重要です。瀬田漕艇クラブのように屋内に設置しているクラブではさほど問題にはなりませんが、土足で歩く艇庫内に設置している場合、シートの車輪に砂が巻き込まれないように、レールに砂が上がることを防ぐ必要があります。レールの上を下履きでまたぐと、靴の砂がレールに落ちてしまうのです。また、エルゴを引くと、どうしても汗をかいてしまい、その汗がレールに落ちてしまいます。こうした汚れは毎回拭き取らないとサビや汚れの要因となってしまいます。

エルゴを長期間使用していると、内部のゴムが伸びてしまいます。(ゴムの役割はエルゴのバトンをキャッチポジションまで引き戻す力の原動力となっています。クラブにあるエルゴを引き比べてみてください。引き戻す力の違いがわかります。)このゴムについては消耗品として扱い、交換方法を知っている人間が1〜2(…3?) 年に一度は交換しています。

僕たち選手にとってエルゴと言えば、2000m測定や60分測定など、苦しく厳しいものとして敬遠されがちなイメージが強いものです。また、エルゴのスコアが100%乗艇の能力に反映されるわけでもないことも事実です。しかし、エルゴが誕生する以前は、どれだけの錘(おもり)を持ち上げることができるか、どれだけ早く走れる(陸上)か、懸垂何回できるか・・・、などの能力が評価基準となっていたそうです。ひどい時には身長・体重が選考基準になっていたこともあるとかないとか・・・。

職場の飲み会で、△大学出身の上司に「うちの大学ボート部は胸囲100㎝を超えた人間しか入れなかったらしいぞ。すごいだろ。」と言われた事があります。いろんな意味ですごいですね(^^;。

<次回予告>
春到来!いよいよボートのシーズンがやってきました!!と、その前に・・・。

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