全日本社会人選手権というデビュー戦

安原万里子

左から山口妙子、中村友美、安原万里子

みなさんはじめまして、今年4月に入会した安原です。今回は、ボートは全くの初心者である私がなぜ!『全日本』などという大そうな名前の大会をデビュー戦に選び、のこのこと出場してきたかをお話させて頂きたいと思います。

あれは5月のある日でした。まだシングルに乗れない私はエルゴを楽しんでいました。すると嶋田さんことしーまんが温かく声をかけてくださいました。

『いつも頑張ってるねぇ』(……てへっ☆誉められちゃったよ!)『エルゴばっかりじゃおもしろないやろ』(ん?)『試合でーへんの?』(……わお!そんな恐れ多い。)『いっやぁ、出てみたいですけどねぇ。秋くらいには!』するとしーまん、『いや、そんなにまたんでもいい試合あるよ!』と社会人の要項を探しに行ってしまいました。。。(シャカイジン?って全日本かよ!?名前からしてオソロシイ!!)動揺する私を見てまたまたしーまん『大丈夫大丈夫!全日本ってあるけどピンキリやから!』(ほんとかなぁ。)そんなノリで出場することが決まり、みんなの協力のもと、妙子を巻き込み無理矢理ダブル結成を果たしました。(妙子、ほんっとにごめん!!!!)

さて、出るとなったら練習するしかありません。とにかく1000mをまっすぐ漕ぎきる事が目標です!頑張るぞっ!と意気込んでたえちゃんと初乗艇……まっすぐどころか、まともに漕げません!!焦る私。『まぁ!初めはこんなもんよっ!ははー!』と、明るく励ましてくれる妙子。あまりの出来の悪さに毎日練習せざるを得ませんでした。『えー!?毎日ぃ!?いいけどぉ!』by妙子

さぁ、6月のある日。社会人の組み合わせがネットに出ました。なんと!女子ダブルはたった5艇のエントリー!一発決勝と来た!しかもアイリスオーヤマ!?サンヨー!?明治安田生命!?……しーまんの言う通り、確かにピンキリでした。瀬田ローを除けばピンでした。しかも名前は出ていなかったので、きっと他のクルーは全日本の黄瀬さんトモペアだと思ったことでしょう。。。『残念でした〜出るのはひよっこペアだよ〜ん!(泣)』by妙子、万里子。

7月9日。あの発表以来、さすがに明るい妙子も微妙なテンションでしたが、城崎行きの電車の中では二人でかにずしを食べてはじけました。開き直りというやつです。『温泉だぁぁぁ☆わーいわーい♪……はっ!妙子!あれがコースか!やべっ!緊張する!はっは〜!!』壊れかけでした。『美人の湯は絶対入ろうぜ!』by妙子

7月10日。納豆の日。試合です。朝、少し乗艇しようと船に乗ろうとしたその時! 『おぉっ!!シートないぞ!?』驚きです!妙子は急いで探しに行き、私はお留守番。しばらくして妙子が『あったーっ!!』と両手にシートを掲げ、遠くから走ってきました。近くにいた人達が、一部始終をみていたのでしょう、爆笑しはじめました。あいつらシートつけてねーよ!!と言ったところでしょうか。しかしひよっこ達はそれどころではありません!笑いたきゃ笑ってくれ!!

スタート地点に入ってすごい人達に囲まれた時は心臓を吐き出しそうでした。『死ぬ』と思いました。

『スタート2分前……』(やっぱりやめます!やめさせてください!!)
『スタートよーーい』(きゃーーーー!!)
『……スタートやり直し』(え?何?なに!?)
妙子曰く、風が吹いてみんな曲がったため、やり直しになったそうです。
『スタートよーーい』(はっ!今度こそくる!!)
『よーい、ごっ。』(しゃー!いくぞー!)
『せたろーせたろー』(もう呼ばれたよ、やばい!えっ!?妙子今笑った!?)
もちろんみんなはすいすい行ってしまって見えません。審判艇にも早々と抜かれました。審判艇は振り返ってまで『せたろーせたろー』とだるそうに言ってきました。(誰にも迷惑かけてへんやんっ!もー許してや!)気づけばゴールでした。『おーー……終わったーゴールできた……お疲れー』

こうして私のデビュー戦は無事?終わりました。今回の試合では本当にいろいろと学びました。チャンスをくれたしーまん、付き合ってくれた妙子には本当に感謝しています。ありがとうございました。

今度出る試合では審判艇に抜かれたくないなぁ……もっと頑張って練習します!!

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