自艇が欲しい!・・・どこに売っているの?

経験と思い込みで語る艇管理講座 第11話

艇の購入

嶋田宏之

自分の艇はいいですよ。誰にも気兼ねなく、好きなときに好きなだけロウイングを楽しめますよ。

自艇を手に入れる方法は

などがあります。

(1)

新艇を購入するにはとりあえずメーカーを決めます。フィリッピ?エンパッハ?桑野?艇の性能についてはメーカーによって様々ですが、近年はそれほど差のない造りになっているようなので、個人の好みで選んでも良いと思います。今すぐ艇が欲しい!と言う人は迷わず桑野をお勧めします。タイミングにもよりますが、外国の艇を注文した場合、納品まで一年くらい かかることがあります。納品まで一年も待たされると、断腸の思いで決断した購入意欲も冷め切ってしまいます。外国艇を購入する際は、納期をご確認ください。

(2)

「トップレベルを目指すほどではなく、純粋にボートを楽しみたい。」と言う人には個人艇を譲ってもらうのがお勧めです。艇の使用状況によって値段はピンきりですが、新艇に比べると格安です。問題は、艇を買いたがる人と艇を売りたがる人のバランスが上手く取れていないことです。車やバイクのように高額な維持費がかかるものでもないので、いざ手放すとなると、艇への愛情が邪魔をして抵抗感が生まれるそうです。こうしたことから、中古艇の市場は需要に対する供給がずいぶん少ないように感じられます。

(3)

さらに裏技的な方法として、インターハイ・国体・アジア選手権・世界選手権等の大きな大会で運営側が準備した規格艇を購入する方法があります。新品である規格艇を2、3回試合で使っただけで、価格はずいぶんと安くなります。問題は、この払い下げ艇の行き先が既に決まっている可能性が大きいことです。別の大会で再利用されることもあるそうで、情報収集のアンテナをピンピンに立てていないとこうした情報をいち早く手に入れることは難しいと思われます。

なお、今回の文章はいつも以上に経験と思い込みだけで書いています。本気で自艇購入を考えている方は、希望メーカーに関わらず、会員の古川宗寿さんに相談することをお勧めします。餅は餅屋に・・・。

艇管理の話を続けていますが、自分の艇を購入すると艇管理能力が途端に向上します。クラブの艇だと思ってしまうと、知らず知らずのうちに扱い方が雑になってしまうのです。嘘だと思うなら、自艇を購入してみてください。驚くほど艇の扱いが丁寧になります。

(次回予告)13番!・・・えっ?13番てなに?

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