シンガポールからの京都レガッタ出漕記

相山康和

みなさんこんにちは、シンガポールにいる相山です。

大学・社会人と長年瀬田漕艇クラブにお世話になっていましたが昨年より仕事でシンガポール駐在となり、長く瀬田漕艇クラブを離れています。

今回、出張での一次帰国で、今井和明君にお願いをして、エイトで京都レガッタに出漕することになりました。

今、私の住んでいるシンガポールは、赤道直下の熱帯に位置する島国で、大きさは日本の淡路島と同じ、その中に中華系・マレー系・インド系の3民族が混在している、特異な国です。公用語は英語・中国語・マレー語。教育レベルも高く、たくさんの外資系企業がシンガポールにオフィスをおいており、また、マラッカ海峡をたくさんの国際船が往来し、貿易の要所としても位置づけられています。町は非常にきれいで、日本と比べてきれいで快適な国です。みなさんも是非、おたちよりください。

さて、本題の京都レガッタ出漕記です。

高校・大学・社会人と約15年ボートを漕ぎ続けてきましたが、シンガポール赴任前より仕事が忙しくなり、約2年間ボートはから離れていました。

また、こちらでは毎日、車での通勤でほとんど歩かない+仕事では座りっぱなしの堕落した生活を続けてきましたが、出漕が決まってからは、ほんの数ヶ月ですが、プールに行ってとりあえず、みんなに迷惑をかけない体力だけを、と準備に励んできました。

レース当日まで

土曜の朝6時、家を出発、子供は寝たままだったのでパジャマのまま抱え、空港に向かう。飛行機の中ではゆっくりおきて元気まんまんの子供の相手をして飛行機の中を散歩しまくる、6時間この状態はつらい・・・・。

翌日は早朝6時集合だったので、前日の夕方帰国後、適当に食事をして、当日に備えた。本当に堕落した生活の中で体力は大丈夫なのだろうか??

試合当日

当日の朝に試合の組み合わせを教えられ、7チーム出漕の決勝へは6チームとのこと、ということは一番遅いチームのみが決勝に残れないことになる。せめて、決勝に残れない最下位のクルーだけは避けなければ・・・

試合前の初練習

6時半に集合、蹴りだし、体が感覚を覚えていた、何の違和感もなく船に乗れた。良かった!そして、最初のノーワーク。自分の中の感覚では(昔の記憶?)では、そんなに悪くない。でも「なんて、しんどいんだ!」瀬田ローから唐橋までの3キロの、途中の1キロで、足に乳酸がたまり酸欠状態、途中で何回「止めて」と言おうとしたことか。やはり堕落生活はあかん、と、もうお先真っ暗!

予選

日本に来て楽しみにしていた、牛丼を不安とともに適当にすまし、少しして、蹴りだし。

瀬田ローの文化かもしれないが“いつものように"、寸前に集合、蹴りだし、そのままスタートするというギリギリスケジュール。

スタート!他艇に出られる。オヤジクルーのパターンは最初にでて、体力切れで後半ぬかれるはずなのにそのパターンもできない・・・・そのままゴール。最下位・・・

敗復

予選のアップ不足を改善するために、早めに出る。スタート練習。結構いける!

朝はしんどくてだめだったが、なぜか体が良く動く、更にしんどくない。どうして?体が麻痺してるのかも?

スタート!頭出た、そのままスパートを思いっきりこぐ、まだ頭出ている!レート39!37中盤になってもレートが維持できている。

BOMBERSに抜かれたが後半もそんなに離れない・・・・そのまま2位(4艇中)!

やればできるやん!今回の僕の目標はもう達成した・・・・?

決勝

今井君がさかんに剛健に、シングルでの勝利を誇示している。(剛健曰く、今井はエイトで手を抜いて、シングルでがんばっているのだ!今井君いわくそんなん関係ない。)まぁ、僕には関係ないか・・

スタート!敗復ほどはスタートは出れなかった。中盤まだ500m!もうすでにしんどい!

700m5位のクルーが迫ってくる、Coxがスパート、でも漕げません!!

やはり、体力の限界でした・・・、最後に100mは1/4スライドしか漕げず

最後に追い抜かれ結果は5位。

敗復は通過して、決勝戦で5位と予想よりも良い結果。何よりも一日3試合もできたのはよかった。

今回、一緒にエイトに乗っていただいたみなさん、どうもありがとうございます。

来年も、この時期には会議で日本に帰る予定ですので、これにめげずに一緒に試合に出てください。

来年はしっかり練習して、体力を鍛えておきます!

また、シンガポールにも小さい規模ですが、ボートクラブがあるようです。

次回はローカルのボートクラブにもチャレンジして会報でご報告したいと思います。

では、早く次にみなさんと漕げる日を楽しみに、シンガポールでがんばります。

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