2005 Head Of The Setaを迎えるにあたり

代表理事 今城律雄

いよいよクラブの行事として最も大きいHead Of The Setaが11/5(土)、6(日)に迫っています。今年は副実行委員長として大学生の野村君に大変ご尽力いただいています。お陰様で事前準備もほぼ終了し、当日の開催を待つばかりです。

今年でHead Of The Setaは第14回目を迎えます。ご存知の方も多いかと思いますが、古川監事が日本で最初のヘッドレースとして1993年1月にHead Of The Setaを開催しました。当時から冬場の練習で低強度のロング漕を漕ぐことは行われていましたが、レースという概念は日本にはありませんでした。第2回目は同年12月に実施され、以降シーズンオフのロングレースとして毎年11月に開催してきました。瀬田漕艇倶楽部がホストクラブになったのは1999年の第8回目からです。当時はまだ任意団体であり、NPO法人化を視野に入れ、活動を始めたころでした。SSF(笹川スポーツ財団)から助成を受け、ホストクラブとして運営することができました。4年間はSSF、1年はtotoから助成を受けていましたが、2001年から4年間ナショナルチームトライアルによる参加者増加もあり、昨年はやっと助成金を受けずに参加料収入だけで大会を運営することができるまでの規模になりました。最近は秋〜冬にかけて各地でヘッドレースが実施されるようになり、オフシーズンの練習の一環として定着した感があります。我々が目標にするアメリカのHead Of The Charlesも主催は我々と同じクラブチーム(ケンブリッジボートクラブ)です。まだまだその規模には及びませんが、昨年からはカヌーの部も設けるなど、Head Of The Charlesにはない特色もあります。

Head Of The Setaを瀬田漕艇倶楽部がホストクラブとして開催して以来、私も役員として毎年参画しており、昨年、今年は実行委員長をさせていただいております。毎回大会実施までにはいろいろと問題が起きたりして、負担に感じることもあります。しかしレース当日に「一体、日本のどこにこんなにシングルスカルがあったのだろうか」と思うほど瀬田川に溢れんばかりのシングルスカルの大群を見たときは「ああ、今年もやってよかった」と心の底から思うことができます。また他のレースでは会うことができない旧知のボート仲間に会うことができることも嬉しいことです。さすがに私の年になるとほとんどの人は競技レースに出ることはなくなり、だんだんレースで会うことも少なくなります。しかし市民マラソンのように勝ち負けではなく自分のベストを尽くすことが求められるヘッドでは、競技レースには参加しないけれど、ボートを生涯スポーツとして楽しみ、漕ぎ続けている方々に再会することができます。全国のクラブの中でも瀬田漕艇倶楽部はこのような大会をホストクラブとして運営している「自立した」クラブを目指していることを会員各自は理解していただきたいと思います。自分たちが得意とするボート、さらにはカヌー、ドラゴンも含め、それらを自分たちのスポーツ活動のためだけではなく、一つのコミュニケーションツールとして利用し、周辺の人々も巻き込むことによって、水上スポーツの普及および自分たちの活動や可能性の幅を広げることができるのです。是非とも自らが積極的に、能動的にHead Of The Setaの運営に参画していただきたいと思います。

会員の皆様には当日役員をお願いしておりますが(巻末参照)、人数も余裕がないので担当に当たっている方は必ず参加して下さい。特に土曜日が若干不足気味です。会報をご覧になって、当日役員をしていただける方はクラブあるいは今城、野村まで早急にご連絡下さい。よろしくお願いいたします。今年は他のレースと重なったため、昨年に比べると参加者が減少していますが、参加者にはクラブの総力を挙げて歓迎の意を表し、また来年も参加したいと感じていただけるような大会運営をしていきたいと考えています。ホストクラブとして参加いただいた方々には気持ちのよい挨拶を是非とも心がけてください。

最後になりましたが、大会開催にあたりご協力いただきました協賛企業および関係団体の皆様に厚く御礼申し上げます。

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