スポーツシンポジウム2006

田村莉絵

2月19日(日)の定期総会において、瀬田漕艇倶楽部は「総合型地域スポーツクラブ」となることが承認されました。総会が行なわれていたちょうどその頃、野洲文化ホールでは「夢 広がるスポーツシーンの創造をめざして」をテーマにスポーツシンポジウムが開催されていました。各地区の体育協会、体育指導員、スポーツクラブの方や学生など約140名の参加がありました。総会をサボって(?)私も参加してきましたので、少しですが内容を紹介したいと思います。(主なプログラムは、福島大学の黒須充教授による基調講演と、クラブ事例の紹介などでした。)


黒須先生のお話から、一部を抜粋しました。
総合型地域スポーツクラブとは?
他種目・多世代という「カタチ」よりも、生涯を通してスポーツに親しむことができる「しくみ」をつくることに本来の目的がある。ただ総合型クラブを設立さえすれば、地域のスポーツが振興、活性化する訳ではない。設立後に、クラブ員が主体となって地域の定着を図り、中身を充実させていく必要がある。
非営利組織(NPO)について
「NPOは良き意図を持って、良いことをしたいということだけでは十分ではない。成果を挙げ、この世に変化をもたらすために存在している」
つまり、限られた資金と人材で最大の効果を上げるという事業性も問われている。事業性と公益性を両立させてこそ、自立した組織として発展・成長していく。そのためには組織としてのマネジメント力を強化していく必要がある。

どこかで聞いたような話だと思われるかもしれません。総会資料にも書かれていましたが、「生涯スポーツ」や「自主運営」は瀬田ローがずっと行なってきていることなのです。そういう意味で、瀬田ローは一歩先を行っていたと言えるのではないでしょうか。ということは、ここからさらに一歩進む必要がありますよね…?

またシンポジウムでは、びわこ成蹊スポーツ大学の海老島先生が、「滋賀県のクラブ育成状況」というテーマの中で、瀬田ローの話をして下さいました。(海老島先生は2月5日、瀬田ローへ取材に来られました)クラブハウスの写真なども紹介しながら、持ち時間の多くを割いていただきました。 今回、シンポジウムの中で瀬田ローを取り上げていただいたことで、他のクラブや組織への良いアピールとなったのではないでしょうか。

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