大人のクラブ

今城律雄

6月はドラゴンスプリント選手権、全日本選手権、びわこ市民レガッタとイベントが目白押しでしたが、まさしく総合型地域スポーツクラブとしてどれも重要なイベントでした。

びわこ市民レガッタは約30名の方々に役員としてお手伝いいただきましたが、その2/3は10代、20代の方々でした。みなさん自発的に動いていただきましたが、漕手の多くが初心者のため、コックスについてはボートレースや指導経験が浅い高校生・大学生は担当としての割り当てが難しく、当日南郷全開放流で流れが速かったこともあり、ステッキボートにつけるのに一苦労しました。今後、さらにクルー数を増やしながら、大会運営をスムースに行うためには、コックスとして初心者クルーを速やかに誘導できる漕暦、指導経験が豊富な30、40歳代以上の方々にご協力いただく必要があります。今年は漕艇場の使用予定や他の行事との兼ね合いで土曜日になってしまいましたが、来年は日曜日に開催して、もっと多くの会員の方々にご協力いただきたいと思います。

ところで現在のクラブの会員の年代構成はどのようになっているのか調べてみました。

10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代以上 不明
2006年 人数
(%)
35人
(20)
47人
(26.9)
42人
(24)
25人
(14.3)
7人
(4)
10人
(5.7)
3人
(1.7)
6人
(3.4)
175人
(100)
1999年 人数
(%)
10人
(8)
48人
(38.4)
28人
(22.4)
13人
(10.4)
9人
(7.2)
1人
(0.8)
2人
(1..6)
14人
(11.2)
125人
(100)

この表から現在構成員の50%は20代、30代が占めており、その前後では人数が減る傾向にありますが、50代が少なく60代と逆転しています。また1999年(7年前)と比較すると会員は50人増えています。年代構成は10代の割合が倍増しているのに対し、20代は全体の人数が増えているにも関わらず人数は同じで、割合としては10%以上減っています。競技成績でも最もよい成績を上げられる20代の人数が余り変わっていないということは今後考えていく必要があります。また40代、60代の割合が増えていますが、50代は人数も割合も減っています。なお7年前から現在も会員の方は66人でした。約50%の定着率です。本当は10年前のデータと比較できると年代の推移も明らかになってよかったのですが、残念ながらデータが見当たりませんでした。

どうしてもクラブに足を運びやすいのは時間的に余裕のある10代、20代の方々になりますが、全体の半分以上を占める30代以上の方々にもっと練習に参加していただき、クラブ行事にも積極的に関わっていただかないと、今後、びわこ市民レガッタをさらに発展させ、また生涯スポーツを1つの柱とする総合型地域スポーツとして活動していくことは難しいです。かつて「瀬田漕艇倶楽部は大人のクラブだ」ということを聞いたことがあります。それは決しておっさん、おばさんのクラブという意味ではなく、格調高いクラブという意味だと認識しています。若い人のアイデアは斬新ですが、その質を上げ、深められるのは人生経験がモノをいいます。ドイツのクラブは年代が上がるほど人数も多く、シニアがすごく元気です。まずは8/19のびわこペーロンもしくは8/20のクラブ選手権に向けて練習を始めませんか?また今年はHead Of The Setaを10/28,29に開催します。今年は野村理事が実行委員長です。今月の理事会では仕事にヒトを割り当てるのではなく、ヒトに仕事を割り当てた方がいいという意見もありました。30代以上のみなさん、大会の運営にも是非ともご協力下さい。

来年は、クラブ創立30周年! 琵琶湖周航も企画されています。 みんなで盛り上げていきましょう!

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