「びわこ市民レガッタ2006」を終えて(目指せ!次年度100クルー!!)

押領司哲也

去る6月17日(土)に瀬田漕艇倶楽部の第2の主催レース「びわこ市民レガッタ2006」を無事終えることが出来ました。会員の皆さまには当日までの準備、当日の運営スタッフ、レースへの参加などご協力いただき、誠にありがとうございました。直前の瀬田川洗堰全開放流、レース後半の雨など、天候には恵まれませんでしたが、予期せぬ出来事の連続にも関わらず、レースを完遂できたことに担当者としてあらためて感謝いたします。

会員の皆さまもご存知の通り、このレースは昨秋に「琵琶湖スプリントレガッタ」と銘打って、瀬田漕艇倶楽部で初めての市民向け大会として実施されました。今年は市民の皆さんがより参加しやすい大会にすべく「びわこ市民レガッタ」と名称を変更しました。滋賀県で「市民レガッタ」と冠した大会はおそらく初めてであり、総合型地域スポーツクラブとしての中心事業に位置づけることになりました。

今年のエントリーは33クルー(棄権1クルー含む)でしたが、全国には300〜400クルーも集める市民レガッタがいくつかあります。我々の「びわこ市民レガッタ」も先達から学び、追い越し、日本一の市民レガッタになればと考えています。次年度は100クルーの参加を目指したいと思います(規模的には「滋賀銀行レガッタ」をイメージしてください。ぎりぎり1日で終了できます)。

ここで、参加クルーが100クルーになった時の今後の展望や可能性、課題について記します。

財政面(新たな収入基盤の確立)

昨年末までの4年間、財務担当理事や会計の運営委員を務めてきましたが、常に“新たな収入基盤の確立”に頭を悩ませてきました。収益事業での売上が頭打ち状態の中、この「びわこ市民レガッタ」が新しい収入基盤になる可能性を感じています。 今回の収入は“笹川スポーツエイド”の助成金35万円と33クルーの“出漕料”26.4万円でしたが、100クルー(1クルーの出漕料:8,000円、参加者400人〜500人)になると80万円の出漕料となり、「HEAD」並みの収入となります。収入が増えれば、レース自体のイベント性を高めるための支出が可能となります。レースの規模が大きくなることで、広告収入を増やせる可能性も出てきます。 また、レース規模が大きくなると当然支出も膨らみますので、参加者が多くても少なくても変わらない固定費と参加者が増えれば増えるほど膨らむ変動費を抑えることも必要となります。

普及面

<市民への普及>
総合型地域スポーツクラブとして、地元に根付くには市民の皆さまにボートを漕いでいただき、倶楽部の活動や水上スポーツの素晴らしさを体感していただかなければなりません。この市民レガッタを核に、ボート教室や事前練習会、ドラゴンボート試乗会など、実際に水上に出る機会を提供することができます。幸い滋賀県は、中学・高校・大学・社会人のボートチームや社内レガッタを開催している企業がたくさんあります。潜在的なニーズや実績はありますので、次年度の100クルー募集は決して、夢物語ではないと考えています。
<経験者・OBへの普及>
高校や大学を卒業後やむなくオールを置く人達は多いと思います。このような人達の受け皿として、我々の倶楽部は存在していると思います。倶楽部に入会しなくても、経験者やOBが気軽に出られる大会があれば、生涯スポーツとしてのボート(カヌー、ドラゴンボート含む)をアピールすることができます。

倶楽部理念の実現

瀬田漕艇倶楽部の定款 第2章 第3条に「この法人は、子供から大人までボート(ローイング)を愛する人々や、広くスポーツを愛する人々に対して、地域におけるその活動の場の提供やその他支援の為の事業ならびにスポーツを通じてボランティア活動を行うことによりスポーツの普及と振興を図り、もって社会全体の利益の増進に寄与することを目的とする。」とあります。 まさに「びわこ市民レガッタ」はこの目的を具現化する事業だと思いませんか?会員一人一人が水上スポーツを楽しむことに加えて、この理念に基づいた倶楽部の公益事業活動に関わることができれば、ものすごい力になると思います。会員170人分の底力の見せ所です。

次年度へ向けた課題

上記に100クルーは夢物語ではないと書きましたが、実際に100クルーを集めるには相当な努力や工夫、準備が必要となります。下記は今回のレース後に行った理事会で出た主な課題です。

今後の具体的な課題

この文書の情報