ひとりごと

渡部浩(jh4nqn@hotmail.com)

久しぶりにブツブツひとりごとをつぶやくのである。
実はこの内容は、昨年8月に投稿するつもりで書いていたが、なんとなくそのままになっていたものである。それに追記して投稿しようという気になったのは2月28日夜、熱燗を飲みながら漕艇通信2月号を読んでいたら、社会人選手権の運営についてまた日ボがアホな提案をしているのに思わずカッとなって刃渡り20cmの出刃包丁で・・・

日本ボート協会

一昨年のコックスの性別廃止要望についての回答を見て、競争委員会は質問の意味も理解できないバカばかりだということが判ってしまって以来、ここにはもう何も期待などしていないし、これから期待することなど何もなくなってしまっていた。アメリカの職場で「期待するからがっかりするんや」と悟ったはずだったが、まだ悟りきっていなかったことに気づかされた出来事だった。のらりくらりと意味不明な回答をして時間稼ぎし、相手があきらめるのを待つという、国会答弁にも似た茶番劇につきあうのはばかばかしい。

最近ではむしろ私がボロカスに文句を言う対象でありつづけて欲しいとさえ思うようになっていた。 このところボートから離れているので関心が薄れていたのだが、先々月の古川さんの投稿を見てまたムラムラと日ボに対する腹立ちがこみ上げてきた。いつかも書いたが、日ボは世界での競技レベル強化の部分しか頭にはないのだ。それは確かに実績となって現れてきているし、その点は素晴らしいと思っている。

しかし、やっと競技人口低下対策を考え始めたの?と思ったら「底辺拡大」などという言葉を使っているようではまあ先が見えたようなもんだ。本気でボート競技人口低下の懸念をしているのか疑問だし、会議を主催したヤツらは言葉が持つ響きと言うものを全く理解していないアホだ。 かく言う私もアホであるから偉そうなことはい言えないが言っちゃうのである。どうせ日ボは自分達で具体的な案など何一つ持たず、意見を聞くだけだろうからな。

2006年2月号の会報で社会人選手権の今後のあり方について

①ナックルを廃止する、②2000mレースとする、③年齢制限種目を廃止する。 こんな提案を日ボはしているという。この意見が出てきた背景・理由をしっかり聞いた上でコメントすべきであることはわかっているが、あえて言いたい。 このアホンダラ!! 全日本社会人・実業団選手権・・と名前はついているが、「社会人」 という部分を削除したいのか?  これじゃ実業団だけで行う全日本選手権じゃないか。 2000mにしたら参加者が増える?バカか!! なに考えてんだ!!

もう2000mのレースはハードすぎるから出たくないが、1000mならなんとか頑張ってみようか・・・という人はた〜くさんいるということを知らないのか? ここで提案されている意見は、もうてめえは漕ぐこともないようなジジイが勝手に「運営のしやすさ」という観点だけから出してる意見だろ!?違うか!!日本ボート協会は、結局競技としてのボートしか考えていない。楽しみとしてのボートを全く無視して、競技人口低下に歯止めがかけられると思っているのか?  私が今となってボート協会に期待しているのは、どんどん改悪をしていって、誰も参加しなくなり、レースが存続できなくなることだ。

全国クラブ選手権が愛知で始まっていますが、この大会が日本のどの大会よりも盛況になり、日ボ主催のレースは参加者激減で滅びてしまえばいい。そうすりゃ真剣に考えるだろうから。

日本ボート協会は全日本社会人・実業団選手権を廃止し、全日本マスターズ選手権を開催しろ!競技人口低下対策の一つの回答はマスターズのレースを増やすことだと私は思っている。 現在の社会人選手権(特に8+や4+)ではトヨタやNTT、中部電力、東レといった実業団が争うだけのもので、「勝手にすればー」とクレヨンしんちゃん風に言いたくなるものでしかない。 マスターズの選手達のための大会を日本ボート協会が主催できない理由は「やる気がない」という以外にない。

実業団選手・全日本での上位入賞者は別カテゴリー

一昔前まで強かった選手は、また接戦を演じて優勝したいし、昔も大して強くなかったベテラン選手だって、むちゃくちゃに離されて惨めなレースはしたくないのだ。2000mレースになれば毎日のように練習している実業団選手とそうでない一般クラブの選手との体力差がそのままレースに反映される。 もちろん年に一度、同世代の人たちとの顔合わせや、レース後のビールと談笑も楽しいが、レースに出てくる人たちは、やはり練習して、レースで勝つことの楽しさを知っている人が多いのだ。 現状ではそれがほとんど全て、実業団チームの選手に奪われてしまっているのである。 唯一、年齢毎に区分けのある1Xと、ナックルフォアで接戦のレースや、うまくいけば決勝レースの雰囲気を味わえるかどうかというものでしかない。できれば1Xだけじゃなくて、チームスポーツ本来の楽しさが味わえる4+や8+でも漕ぎたいのだ ナックルのような重たくて遅い艇よりシェル艇で漕ぎたいのだ。

コックスの性別は撤廃し、混合種目も設定。実業団か主催者側で8+、4+の借艇協力

参加クルーを増やし、より楽しいレースにするためにマスターズレースではこれらが必要だ。 8+や4+に出たいと思っても、メンバーをそろえること(特にコックス)、艇の運搬、エントリーなど問題だらけだ。ダブルエントリー可と謳いながら、レースプログラムは前日にならなければわからないから、エントリーしてみたら 「ありゃりゃ、次のレースまで15分しかないわ」 なんてことになっても時間の配慮はない。やむなく棄権しても当然高額のエントリーフィーは返金されず、ぼったくりの飲み屋より性質が悪い。レース発艇時刻を予めレース要綱に記載しておくだけでかなり改善されるだろうに、そういう批判はあっても耳を貸そうとしないし、どうやればこういう問題を解決できるか日ボは自分達でまじめに考えようとしないのだから永久に直らない。何度も言うが、「わしらがレースを主催してやっている」 というお殿様的思考から、脱却できない古代の遺物的存在なのだ。実業団選手は遠征費のほとんどを会社が負担してくれるのだろうが、クラブ選手は全て自己負担だ。開催地にもよるが交通費、宿泊費、エントリー代、食費、場合に寄っては艇の運搬料などを含めたら2泊3日で最低6、7万円は覚悟しなければならない。

ほとんどないでしょ?あったとしてもごく一部の人の個人負担によるところが非常に大きい場合が多いでしょう。コックス性別を撤廃し、混合種目を設ければ参加できるクラブが倍増するかもしれないし、場合によっては別々のクラブで混成クルーを組んで出れば、クラブ間の交流も盛んになり、もしかしたらカップルも増えてボートバカ夫婦とその子供が増えることにもなるかも知れない。当日のメンバー変更もOKとしておけば棄権も減らすことができ、高額なエントリーフィーを無駄にすることも避けられる。

アメリカではダブルエントリー・トリプルエントリー、それ以上もあたりまえで,いろんなカテゴリーのレースが各地であって、それぞれのレベルでのレースがあるから、誰もがレースを楽しめるようになっている。4月から地元のローイングクラブでボートを初めて漕いだ人たちばかりのおじちゃん、おばちゃん達が、8月頃にはノービスクラスのレースに出て、秋にはヘッドレースに出るようになり、面白さを見出した人は翌年以降もクラブに残り、別のクラスでのレースで漕いでいる。もちろんコックスの性別など関係ないし、混合種目も沢山あるから複数エントリーもしやすい。 遠征には子供連れで参加している人も多い。親がレースに出ている間、他のメンバーが見守る中、子供は置かれたボートの間をチョロチョロ動き回ったり、エルゴメータを引いたり、親のレースを観戦したりして自然にボートと触れ合う機会が与えられている。

ところが日本でのレースは、市民レガッタでもない限り、ほとんど全て高校や大学での経験者で、しかも卒業後も継続して漕いでいる人でなければとても出られるものではない。おじちゃん、おばちゃんを指導してくれる体制の整った団体もほとんどない。なんとかして出たところで審判艇に抜かれ、超大差で負けて惨めさを味わうだけとなり、楽しさもへったくれもなく、挙句の果てには審判から高圧的に 「もっと練習して出てきなさい!」 と注意を受け、二度と出るもんか!と思うのが関の山だ。

マスターズが盛んになれば、普通のお父さんやお母さん ※  がレースに出るために練習しているところや、実際のレースで活躍するところを子供が小さなときから見る機会を与えることになり,自然にボートと触れる機会が増えるということにつながる筈なのだ。

親と一緒に艇庫に来始めて一緒に漕いだりすれば、そこで友達も作れるだろうし、そういう子供が増えてニーズが発生し、日本ボート協会が後押しすれば、桑野造船だって子供向けに少し小型の艇やオールを提供し始めるかもしれないじゃないか!?  どう考えても小中学生には今のオールはでかすぎる。

レース会場のコース設定ブイなどはほどほどでよい。2m間隔で真っ直ぐに区分けされたレーンなど必要ない。10mか20m間隔であれば十分だ。その分、コース設営コストを削減してくれ。プログラムなどはE-mail で事前に配布してくれればそれでよい。

期待できない各県のボート協会

地方から日本を変えていこう!!などと政治の世界では言われたりして、実際にその兆しがあるのかどうか知らないが、ボートの世界ではまず期待できない。各県ボート協会は所詮、日ボの下部組織であるから、本家の日ボが動かなければ自ら変革していこういう考えなど持っていないことは明白だ。一昨年のコックス性別廃止の問題で広島県ボート協会はこう言ったそうだ。 「日ボが同意しとらんのじゃけ、広島県だけで勝手に動くわけにはいかんじゃろ。うむ。」 まったく意識が遠のきそうになる発言だ。これぞお役所。

せっかく、競技する選手側から提案が出されているのに、的外れでアホな回答をし、真摯に取り組もうとしない日ボ、そしてそれに追随する各県のボート協会。やっぱり、日本ボート界の将来は暗い。 かくなる上は日本漕艇クラブ連盟の復活しかない?と思ったりもするがこれもいろいろな事情で約20年程前に消滅しているし。瀬田漕艇クラブを中心とした日本漕艇クラブ連盟が。

ここまで読んで、単にW氏は自分が楽しめるようになればいいと思っているだけではないか?と思った人・・・・・・・スルドイです。そう、まさにその通り。私は典型的なB型人間で、自分が楽しめる状態になれば、それでいいのです。そしてそのことが将来を担う子供達や日本ボート界のためにもなればと思い込んで一人勝手にブツブツ言ってるだけです。あははは。 僅か1年間のアメリカ滞在で現地のローイング環境の良さと、日本のそれとのギャップにぐったりしてボートから離れてしまっていますが、アメリカのように楽しめるレースができればまた漕ごうという気になるかもしれません。私はレースに出るという目標がなければ楽しんで漕ぐことができないのでね。

番外編1

〜国体参加団体名称にみるクラブのアイデンティティ〜

国体の出場クルーの名称をみると、一般ローイングクラブの名前はわずかの団体にすぎない。あとは実業団か、“選抜”という名に隠された一般には全く素性のわからない団体だ。クラブのアイデンティティというものは一体どうなってしまっているのだろう?

瀬田RCはいつから「“選抜”という一見いかにも強そうな?名に埋もれる一団体」と化してしまったのだ? 少なくとも7〜8年前、女子4+クルーは滋賀選抜などという名前ではなく,どんなに長ったらしい名称であってもそこにクラブ名を出すことにこだわっていたはずだ。実際、“滋賀銀行・瀬田RC・滋賀大教育混成”という名称で2年ぐらい続けて出ていた記憶があるが、今回は大阪の浜寺RC・瀬田RC混成というところで唯一クラブ名を見ることができただけだ。理由は何だ?レース中にレーン侵害しそうになったりしたとき審判が呼びにくいから統一してくれという要求にでも屈したのか?そんなのは県名を呼べば済むことだ。

*学生時代はもちろん、社会人になってからもガンガン漕いでいる人以外の全て。主にボート未経験者。じゃあ、お父さんお母さんになってもガンガン漕いでいる人は普通じゃない?・・・・そう。異常とは言いませんが、世間一般で言う「普通」じゃありません。

番外編2

〜くたばれ高野連〜

夏の甲子園大会は明徳義塾の部員と、優勝した駒大苫小牧の部長の暴力沙汰ですっかりしらけてしまった。 事件を起こした部員や部長はもちろんクソバカだが、報告を受けた高校野球連盟のハゲオヤジ共が、いかめしい顔をして 「優勝を取り消すようなことだってあり得る」 などと偉そうにコメントしているのを聞くと、 「ケ、バカが!」  と吐き捨てたくなる。甲子園は高校生のための大会であってハゲオヤジ共のものじゃない。大体、こんなことは当事者間で解決すればいいものを、これまたバカなマスコミにリークして恥をさらし、その学校の野球部員でない生徒までが恥ずかしい思いをさせられている。

必死に練習してきて、やっとの思いで大舞台出場の場を掴んだと思ったら、訳のわからない連帯責任を負わされ、出場辞退などさせられたらたまったものじゃない。以前あったように部員以外の不祥事で出場を辞退するなど、もってのほかだ。 こんなことがあればすっかりやる気を失い、グレちゃったりする野球部員が出てもおかしくない。

明らかな誤審であっても審判に抗議するのは高校生らしくない・・・などというのにもあきれるばかりだ。その後のゲーム進行に支障がないのなら、VTRでの判定を導入すればいい。必死の思いで練習してきて、やっと掴んだ甲子園で、最高のプレーをして 「よしチェンジだ。」 と思ったら、審判が良く見ていなくて 「セーフ!」 とされ、それが基点となって負ける・・・「1回負けたらそれまで」 というトーナメント大会で審判の誤審で負けたら選手は諦めがつかず、怨恨だけが残って、精神衛生上とてもネガティブな影響を与えるし、「高校野球は教育の一環」 とするモットー?に反する結果になりはしないか?抗議するのは真剣にやっているからであり,それを認めない?高野連という組織は軍隊的でナンセンスだ。違うかな?  

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