「松江市民レガッタ視察ツアー」レポート:『びわこ市民レガッタ2007』へ向けて

押領司哲也

漕艇通信6月号掲載の「びわこ市民レガッタ2006を終えて」でお知らせした通り、7月29日(土)、30日(日)に開催された「松江市民レガッタ視察ツアー」を敢行しました。参加メンバーは古川さん、鵜瀬さん、佐々木さん&柴田さんご夫妻、奥山さん、私の8名です。

さすがに300クルー近くを集める日本最大級の市民レガッタだけに至るところに運営のノウハウが詰まっていました。まさに「百聞は一見に如かず」です。2日目には私たちもスタッフの一員として、運営のお手伝いをしました。召集、配艇、発艇、判定など主要な部署で現場スタッフに直接インタビューしながら、次年度以降の「びわこ市民レガッタ」に活かすべく、学習させていただきました。 2日間で110近いレース数ですが、大きな遅れはなく、スタッフも統率がとれており、参加クルーも含めて、皆が「ボート=Rowing=レガッタ」を楽しんでいる雰囲気が伝わってきました。回数も23回を数え、町にレガッタが浸透しているようにも感じました。また、運営スタッフも松江ボート協会傘下の団体を中心に高校生から大学生、社会人の皆さんが心のこもった対応、レース運営をされていました。

松江市民レガッタの発祥は昭和57年に開催された「くにびき国体」に出場した島根県代表のボート選手達が「自分達の愛するボートを市民の皆さんにも体感して欲しい。」という思いから始めたと聞きました。1日目の中間慰労会時に松江市民レガッタの創設メンバーの方から直接お話しを聞くことができました。第3回目くらいまでは30クルー位でレースを運営していたが、参加クルーの口コミの評判を中心に5回目以降はどんどんクルー数が増加していき、ここ数年はあまりにも参加クルーが増えるので、エントリー代を値上げしてもクルー数が減っていないとのことです。

実際に創設時の苦労話や市民の皆さんの喜んでいらっしゃる様子を聞くことで、「びわこ市民レガッタ」も大きくしていけそうな予感がしています。来年、再来年にいきなり300クルーとは言いませんが、3年以内に100クルー、5年以内に200クルー集められるような大会にしていきたいと考えています。

そのためにも倶楽部の新たな一大イベントとして、①参加クルーの満足度を高めること、②大会ホストとして、私たち瀬田漕艇倶楽部運営スタッフの質を高めていくこと、③参加クルーの新規開拓、などが常に求められ続けると思います。

今回の視察メンバーを中心に「びわこ市民レガッタ2007」の実行委員組織を編成していきますが、開催場所(唐橋近辺、琵琶湖競艇場、漕艇場など)や開催時期、助成金の申請など次年度の準備を9月から進めていきます。会員の皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。

最後になりましたが、今回の視察を快くお受けいただいた松江市民レガッタ実行委員長の山内様を始め、松江ボート協会の皆さま、運営スタッフの皆さまに、この誌面をお借りして、厚く御礼申し上げます。

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