42nd Head of the Charles観戦記

大越将洋

先月の10月21日、22日にBostonはCharles riverで行われた、今年で42回目を迎えるHead of the Charlesを見る機会に恵まれた。と言うのも、アメリカへの、しかも東海岸方面への出張と運良くタイミングが合ったからである。「すわっ!これは天の恵みか?!」普段、あまり気乗りしない海外出張であるのだが、今回ばかりは俄然気合が入ったのは言うまでもない・・・。

※蛇足ながら、ちゃんと仕事もして来ました。

数日前には五大湖周辺では雪が降ったりもしていたので、日本であれば10月とは思えないほど寒かったが、天気はレース両日とも素晴らしい快晴であった。天気の素晴らしさもさることながら、その天気に演出された景色も素晴らしかった。大都会Bostonのド真ん中を悠々と流れるCharles river、その両岸には築百十余年を超す艇庫や整備された公園・・・これだけでも充分一見の価値あると言える。

※東海岸では艇庫自体がアメリカ建国時か、それ以上に古かったりすることは当り前。

その景色の中に、驚愕な数の船、選手、そして観客が存在している、Headが織り成すその光景は、正に“圧巻”の一言。見ていて出てくる言葉は「なんじゃこりゃ?ありえへん!」・・・1日目は終日、開いた口が塞がらない状態だった。

※ちなみに参加選手は二日間で8000名超、観客の数は報道発表で30万!とのこと。

開いた口が塞がらない、と言えば、参加選手におけるマスターズクラスの多さにも驚いた。正直「おっちゃん(おばちゃん)、ホンマに3マイルも漕ぎ切れるんかいなっ!?」と思うクルーは数え切れないほど見られた。実際、アメリカの選手登録者における4割以上がマスターズクラスとのこと。そんな中でも特に驚いたのはパンフレットの選手リストで見つけたWood Tiffの名前、それから何よりParker Harryの名前を見付けた時は、驚きよりもむしろ笑いがこみ上げてきた。「この人達、いつまで漕ぐんやろ?」・・・今の所、日本にはこんな人は見られないが、10年もすればF氏がその筆頭的な存在になるのか?(笑)

※残念ながら御二人の名前を見つけたのはレース終了後、と言う訳で拝見出来ず、残念!!

当日の場内放送でも「世界最大のレガッタ」と説明されていたが、それに対して疑いの余地も無い光景の連続で、あっという間の二日間であった。この大会を見たら誰しも「次回は是非、この大会に参加したい!」と思わずには居られないのでないだろうか?とにかく機会さえあれば、と言うか頑張って機会を作ってでも見に行って絶対損はない、と強く感じた大会であった。 私自身はこれを機に数年ぶりに乗艇トレーニングを再開しました。

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