大阪シティレガッタ参戦記

野村 宗史

みなさんこんにちは。最近、「痩せた?」と聞かれる事が多い野村です。実際に体重がここ1ヶ月で4kg落ちましたが、体調を崩したというわけではなく、COX(舵手)として朝日レガッタに出場するための減量を決行したからなのです。今までレースには幾度となく参加してきましたが、COXとして出場するのは初めてです。朝日レガッタの前に、COXの経験を積みたいと考えていたところ、京さんから「シティレガッタに出ませんか」とお誘いがあったので、大阪シティレガッタへの参戦を決意しました。桜ノ宮で漕ぐのは4年ぶりで、今回はCOXでの参加ということで、新鮮な気持ちで臨んだレースとなりました。その様子を2部に分けて報告したいと思います。

エイト編

まず、今回のクルーですが、整調フォアは瀬田ローの鉄人・京さん率いる朝日レガッタフォアで、バウフォアは高橋さん、今城さんのベテランに山本和君と松澤さんの学生コンビを加えた、安くて早くて美味い!が信条の即席クルーでした。

桜ノ宮にメンバーが全員集合すると、さっそく借艇をしてリギングです。今回お貸しいただいた艇は普段使用されていないものらしく、シートがない、ストレッチャ—がないわと、色々な問題を抱えていました。えらくカタカタしたシートもありましたが、浜寺RCさんのご協力もあり何とか出艇の準備ができました。(⇒この事が、後で大きな事件を引き起こすわけですが・・・)練習乗艇では、急造クルーにしては、上々の漕ぎができて、皆ニヤリとした顔をして、手応えを感じたようです。 昼食後、レースの準備をしていると、急に雲行きが怪しく・・・。結局出艇する頃には雨が降り出してしまいました。雨が降って気温が下がり、気象条件が厳しくなる中、経験豊富な(?)瀬田ロークルーは、他の学生クルーがスタート付近でじーっと召集を待っている間も動き続けて、体を温めて調子を整えていました(COXの僕はカタカタ震えていましたが。)。さすが、学生クルーに比べて場数を踏んでいるだけあり、温度差すら感じるほどの余裕っぷりでした。で、予定より10分ほど遅れて漸くスタートです。
「アテンション、ゴー」
あれ?(゜Д゜) びっくりしました。スパッと綺麗にスタートを決めた瀬田ロー、関大と市立大クルーを引き離してトップです。進行方向が分かりづらいと言われる桜ノ宮のコース取りも順調です。 「あっ、これは行けるかも!?」と思っていたら、急にバウの方からガタガタと漕ぎが乱れ始め、皆の表情も険しくなってきました。COXとしては何とかこの窮地を凌ごうと、コールをかけてみますが、結局立て直す事が出来ないまま、気が付いた時には3位でゴール。 そして、帰艇してから今城さんの衝撃の発言が飛び出しました。何と、レース途中でシートが外れて、途中から上半身だけで漕いでいたというのです。そら立て直しようがないですわ・・・。岸から応援していた人の話ではバウだけ凹んでいたそうです。(その写真が大阪府ボート協会のHPに掲載されています。)

残念ながら予選敗退という結果に終わってしまいましたが、僕はCOXの練習ができ、漕手は「スタートでは負けない」という自信を持ち、朝日レガッタへ向けて弾みを付けるレースとなりました。

ナックル編

シティレガッタ二日目は、エイトは初日の予選で敗退したため、ナックルのレースのみとなってしまいました。二日目も僕はCOXをする予定でしたが、急慮出場出来なくなった鵜瀬さんの代漕として、ダブルヘッダーをこなす事になりました。まずは混合ナックルのCOXです。このクルーにはとってもパワフルな女性陣(さやかさん、東さん)が乗っておられ、予想通り混合の部ではダントツのトップタイムで優勝しました。次は僕が漕ぐオープンナックルです。COXは整調の太田俊さんの娘さんにお願いしました。レースはスタートから太田さんが安定した漕ぎでクルーを引っ張り、余裕の一位でゴール。タイムも全体で3位でした。お子さんに格好いい姿を見せる事ができて良かったですね、太田さん! 今年は初日こそ雨が降りましたが、桜は見事なまでに満開で、右を見ても左を見ても桜、桜、桜。来年はもっと大人数で参加して、是非みんなでお花見をしたいですね!

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