第18回マスターズ・レガッタ参戦記

河合忠弘

“五十の手習い”のしんまいスカル教室生 河合忠弘です。5月20日に愛知池で開催された第18回マスターズ・レガッタに男子ナックルフォア43歳から49歳の部で参加しましたので報告いたします。

当日は強風のため通常のゴール位置からスタートする変則的なコース設定で、強い追い風を受けての500メートルのレースでした。メンバーはコックス:黒田、整調:太田、3番:鵜瀬、2番:柴田、バウ:河合で、揃って漕ぐのは今回のレガッタが初めてという全くのぶっつけ本番クルー。出漕は私達と高浜ボートクラブ(愛知県)の2クルーでした。

「Go!」の声で必死に漕ぎ始めたのですが、ぶっつけ本番の悲しさでスタートで出遅れてしまいました。後半は日頃鍛えた体力にものを言わせて?追い上げましたがゴールで差しきれたのかっ…?微妙です。岸にあがって待つことしばし、2分5秒69、僅か0.35秒差で勝っているとの報せが入りました。優勝です。短距離のレースだけに実に際どいタイミングでしたが、なんとか勝つことができました。

このクルーの話題はなんといってもコックスをしていただいた黒田さん。重量級漕手としてナックルフォアとシェルファオそれぞれの36歳から42歳の部でも優勝されるなど今大会でも大活躍ですが、レースでコックスをするのは初体験。発艇前には「自転車とは逆の方に舵を引く…」とかなんとか唱えながら何やら考える風でありましたが、艇が動きはじめたらなかなかの名舵手ぶりです。しかしステッキボートが近づくにつれて、整調の太田さん(学生時代はコックスがご本業、しかも黒田さんと同じクルーだったとか…)の指示の方が多くなったりして。

レース本番では荒れた水面や強風、そしてなによりぶっつけ本番クルー自身から発生する艇の挙動不審と格闘しながら進路を死守された黒田さん、ゴール直後には、「こんなに難しいとは…、もうコックスはしない。」と言っておられましたが、勝利の報せを聞いた後は、「最後のラダーの一振りで勝ったんや!」と怪しい気炎を揚げておられました。私は大きな背中が追い風を受けるwindjammer-effectも勝因の一つだったのではないかと密かに思っています。黒田さんありがとうございました。またよろしくお願いします。

瀬田漕艇倶楽部に入会して半年、初めてのレースを優勝で飾ることができた私は幸せ者です。恥ずかしながらスポーツ関係の表彰台に立つのは(それも1番高いところに!)初めてのことでした。久しぶりのナックルフォアということで、腰痛がでるのではないかと心配していましたが、全く大丈夫でした。そのかわり腕が少々痛いです。どんな漕ぎ方しているのだと叱られそうですね。 今後とも皆様の指導と励ましを追い風にしていきますので、よろしくお願いいたします。

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