東海、食べ歩きツアー全日本ナックルレガッタ出漕記

丸岡真太郎

2007年アダルトクルー発足以来ここ数ヶ月、クルーボートを久しぶりに楽しんでいる丸岡です。今回も朝日レガッタに引き続き「鉄人」京さんから『諏訪湖で開かれる全日本ナックルレガッタに参加してみない?』とさそわれて、おお、久々のクルーボートの次は久々の遠征ですか、と喜び勇んで参加を決定しました。メンバーは京さん、大迫君の朝日で一緒だったメンバーと、野村君、松澤君といった顔ぶれでした。京さんは家族サービスとのことで、残りの若手4名で諏訪湖までドライブです。直前で私の車が風邪を引いてしまったため急遽レンタカー手配といったアクシデントもありましたが何とか準備も整い、試合前日の5月12日、11時にクラブハウスに集合し、諏訪湖へと出発したのでした。

まず、最初の持ち上がったのは昼飯の問題でした。名神使う→名古屋を通る→味噌カツ!!との三段論法で当面の目標を名古屋に決定し、愛知出身の井上君にメールで『矢場とん』なる味噌カツの名店の情報を入手、そこに向かったのでした。ついてみてびっくり、もうそろそろ2時とお昼時ははずしていたのにそこには行列ができていました。これは期待できる!?と行列に参加、メニューを見てみると〝わらじ味噌カツ〟なる巨大な代物が掲載されているではありませんか。みな現役は退いているとはいえ大喰らいを自認するボート部員、当然のごとくわらじ味噌カツを注文(コックスの野村君は節制?して味噌ヒレカツを注文)間もなく出てきた味噌カツは味噌ダレの味がしっかりときいてはいたが全体としては非常にさっぱりしており、大量のカツも難なくお腹におさまってしまいました。

味噌カツ店でこの後の予定を検討、国道19号線でのんびり行くという案は時間上不可能とのことで、中央自動車道を通って一路諏訪湖へ。

東レ保養所の蓼科ブルーベリーハウスにて京さん一家と合流し、保養所の料理に舌鼓を打ったのでした。

さて翌日、下諏訪漕艇場に到着、今回主催者に用意してもらったナックルはカーボン製で軽量かつオールロックもしっかりとしたもので非常に漕ぎやすそうでした。ざっくりとリギングし、練習へ。強烈な追い風が吹いており、行きはよいよい帰りは重い、スタート付近は防波ブロックのおかげで波は少ないもののゴールに行くにしたがってかなりの波が出ている、という状況でした。相手は東芝A、東芝B、全諏訪、MRC、中電火力の5クルーで、目標は優勝、最低でもメダル!かなりの強風の中、スタート位置につける。クイックスタート、アテンション、(やばい、艇の方向がずれた!)GO!!!スタートで出遅れる。全諏訪、東芝Aにはかなり出られる。東芝Bはわずかに先行、MRC、中電火力とはほぼ横一線。ストロークごとにMRC、中電火力は引き離せるのだが、全諏訪、東芝Aはかなり先を行っている。相手を東芝Bに設定しストロークを重ねる。じわり、じわりと詰めてはいるのだが追いつくには至らない。徐々に水面も荒れ模様となり、ナックルながらフォワードで水面をしばきそうになる中、スパートをかける。ゴール間際、一本一本のストロークに全力を込める。じわりじわりと詰めてはいるが中々追いつかない。あと少し、あと少し・・・・ゴール。

あー、結局4位か〜、メダルとれんかったな〜、スタートしくじったな〜、コンスタント伸びなかったな〜、と気落ちしながらスタートへ。なにしろ次のレースは45分後だったので!とそこに審判員の方から「表彰台へ来てください」と。なんと(後から確認したところ0.33秒差で)勝っていたのでした。俄かに全員元気を取り戻す「いやー、次のレースも出て来るんでー (*^。^*)/」と手を振ってそのまま次の種目、500メートルナックルフォアに向かったのでした。「次のレースこそ金を」と意気込んだ相手はヤバセJ1、高浜ボートクラブ、東京医科歯科大の3チーム。アテンション、ゴー。今度はしくじりは無し、高浜ボートクラブと医科歯科には大きくリードしたがヤバセには出られる。その差を維持したまま2位でゴール。

目標の2冠には及ばなかったものの両種目でメダルを取れ、久々の遠征はまずまずの結果となりました。さて、せっかく長野に来たのだからいろいろ名物を食っていこう、ということで若手4人は食べ歩きツアーを再開しました。まずは長野名物ローメン(少し麺の太い酸味の聞いた焼きそばのようなもの)、さらに馬刺し。これはどちらも絶品。次は地元民松澤君オススメの伊那食品工業(別名かんてんぱぱ)工場直営ショップへ。寒天やところてんなどの甘味をふんだんに味わいました。さらに道を進め、多治見にて高速を降り、明治30年創業、皇族をはじめ要人もたちよる(という主張の)魚関にてうなぎ丼を堪能しました。

かくして東海信州食べ歩きツアーもとい全国ナックルフォア大会への遠征は幕を閉じたのでした。久々の泊りがけの遠征であり、少し学生時代を思い出しました。来年も日程が合えばぜひ参加したいと思います。少し遠いですが、アダルトクルーの方々もどうですか?

この文書の情報