朝日レガッタ〜復帰戦!〜

大迫洋行

今回の朝日レガッタは2月に急遽声がかかり、まずは練習に参加してみては?との話が始まりでした。早速練習に参加し、そのまま入会し、あとは試合に向けて練習あるのみでした。私は大学時代の最後の朝日レガッタは4+で敗者復活敗退でしたので、何としてでも勝ちたいと思い練習しました。結果は準決勝敗退でしたが、社会人としての初レースで頼れる先輩方に場数を踏んできた精神的余裕を見せてもらい、とても経験値が上がった試合だったと思います。ではクルーを組んでからの波乱万丈な?話をさせて頂きたいと思います。

まず、毎回の!?お決まりでしたCOXI村さんの起床確認。京さんが「今日は起きてるってきてるよ」「あれ、そう言えば来てへんな。あ、『もうちょうい』やって」など。「今起きたみたいで『ごめーん!』やって」とくれば黒田さんが「ただですむと思うなよ!」と。そんな状態でも38歳以上の3名が欠かさず練習に来て同じメニューをこなすのに凄まじいおっさんパワーを感じました。私も40歳くらいになりこんな元気なおっさんでいられるのでしょうか・・。

練習は週末しかできませんでしたが、一回一回が密度の濃い練習ができたと思います。学生時代は練習の回数こそ多かったものの、常に精神的に追われ、余裕のない練習を重ねるだけでした。社会人になってからの練習は週1,2回の練習だったからこそ、心に余裕を持って確実にステップアップできたと思います。常にうまくいった練習ばかりではありません。今回の練習でうまくいかなくてもその次の週には課題をつぶす。そうやって段々と出来上がっていきました。そして、試合の直前にもなると荒削りでもほぼ出来上がりかな?という状態まで持ってこれました。

さぁ、いよいよ試合です。

予選は当たりが厳しいですが、一発一着上がりだ!と意気込んで臨みました。 「アテンション・ゴー」 スタートで3位につけ、4位と半艇身の差。このままいける!と思いきや、魔の500mがやってきました。500mから艇速が落ち、立て直せず逆に半艇身差で4位に終わりました。このときの課題はキャッチをパシッと合わせること。課題を持ち、敗復にまわりました。

敗復のタイムは2位。余裕で上がれるが、目指すは1位上がり。昨日の課題をクリアしようと望みました。 「アテンション・ゴー」 スタートスパートがいい!予選と同じく半艇身出る展開。500mを過ぎて先に仕掛けられ、キャンバス分出られる。が、昨日の課題のキャッチを確実に合わし、抜き返す。キャンバス出た!しかし、続かすまた抜き返され、結局半艇身差で2位となった。上がれてよかったから、準決勝は思い切っていこう!とすぐに次を見据え敗復を終わりました。

さぁ、準決勝。作戦は「800mで死ぬ」そこまでフルに出してトップを維持するのである。 「アテンション・ゴー」 今回はスタートで出れなかった。でも他の艇はすぐそこにいる。が、伸ばせない!500mを過ぎトップ争いに置いていかれた。でも、行くしかない!COXコールに反応するが追いつけない。結局6位で敗退となりました。試合後「仕方ないな」とみんなで結果を受け入れていました。

久しぶりにクルーで試合に向かって練習し、充実した2ヵ月半でした。終わってから「復帰してよかった。今回の誘い、クルーの皆さんに本当に感謝です」と心から思えた朝日レガッタでした。

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