北京オリンピックレガッタ会場

三宅一雄

△メインスタンド 座席35,000

最近アップされた2008北京オリンピック公式サイトから、ボート関係写真の一部を掲載したい。 http://en.beijing2008.cn/cptvenues/sports/rowing/index.shtml

無謀にも北京とオリンピック誘致を争った何処かの国の都市は、ボート会場を侮り臨海工場地帯の狭隘な既設の水路一本でお茶を濁そうとして惨敗した。北京は写真にあるような素晴らしい親水公園を郊外北東36kmの潮白河に沿って新設し2007年夏にほぼ全体を完成させる。万里の長城を造る民族だから、こんなのはその辺の道路工事程度の規模で別に苦にならないのだろう。8月にはこの新設会場で世界ジュニアも開催されるようで、クラブからも誰か参加出来るようになって欲しいなあ。 北京では、単なる“ボートコース”ではなく巨大な親水公園の一部がボートとカヌー・カヤックの会場となり、さらに2000年のシドニーもそうであったようにスラロームの人工ラピッドが併設される。新設ボート会場はウォームアップ水域が分離されるのが、国際ボート界の常識の様で、中国はコース建設においても造艇においても欧米を凌駕しつつあり、遺憾ながら日本のはるか先に行ってしまった。このようなボートコースから遠からず世界チャンピオンが生まれることだろう。

ターミナル塔

<さて、2016年東京はどんなボート会場を提案してくれるのだろうか>

サイトには鳥瞰写真“順・奥林匹克水上公園”とある FISAの技術的要求を入れてデザインしたコースは2005年着工2007年夏完成 左辺中央にスラロームコースが見える コースが白く光るのは上空の雲である 左上も潮白河水面に映る上空の雲であろう 右下は画像を白く修正したように見える 中国らしい。


奥林匹克(Olympic)オリンピック
皮?艇(Canoe/Kayak)カヌー/カヤック
賽艇(Rowing)漕艇・ボート
激流回旋(Slalom)スラローム
何でもカタカナで済ましてしまう日本とえらい違い


SFの世界を思わすような巨大な親水公園の一部
シドニー国際レガッタコース(2000年)
9レーンとウォームアップレイク(右上)
白く光るのはやはり上空の雲。
北京はこのシドニーをモデルとした。

北京公式ウェブサイトから写真抜粋

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