入会員紹介:関西選手権奮闘記

盛田悠平

今年5月に瀬田漕艇倶楽部に入会しました大学一回生の盛田です。僕は関西選手権に4×で出場しました。僕のクルーはS秋田3東原2荻原B盛田となっています。このクルーは僕も含め全員が今年春に瀬田ローに入会したばかりの大学一回生です。そして、僕以外のクルーのみんなが関西選手権ギリギリまで試験があったということで、全員が揃って4×で練習できたのは恐らく10回もありませんでした。さらに秋田以外は2000mでのレースは初めてだったので、不安な気持ちもありました。

関西選手権前日、長い電車の旅と暑い浜寺での徒歩の末、浜寺漕艇センターに着いたのはいいのですが、台風が接近していたこともあり積み降ろしとリギングをしただけで乗挺練習はせず、宿舎に帰りました。宿舎では夕方に軽くランニングをして汗を流しました。宿舎は予想よりもかなり良いところで、ご飯はバイキングだったのでかなり助かりました!

僕らの試合は予選は京都大学、神戸大学Bと当たっていて2ハイ上がりだったのですが、夜のミーティングで青地さんから神戸大学Bの棄権を告げられ、他の誰よりも早くに予選突破が決定しました。それでも僕らはほとんどレース経験が薄れていたので、ミーティングで手を抜くことはなく京都大学に勝って1位で予選を通過しようと話しました。

予選の日、僕逹は昼頃のレースだったため、朝は余裕を持って起床し、会場に着きました。この日も夏真っ盛りの晴れ模様で、何もしていなくても汗がしたたり落ちてくるほどの暑さでした。  瀬田ローの試合などをいくつか見届けた後、アップをし、暑さのため遅めに蹴り出しました。コンディションは逆風ではありましたがまずまずで、クルーの調子も悪くないように感じました。

そしてレース。僕はとにかく2000mのレースということもあり、リラックスして無駄な力を使わないように意識しようとしました。しかし、1000mを通過したあたりから疲れが一気に来て、そこから水中の押しが甘くなってしまいました。レース自体はスタートでわずかに出ることができ、1000mまでは京都大学に半艇身くらいの差をつけることができましたが、1000mのところからこちらのスピードが落ちたこともあり、京都大学が段々と差を縮めてきました。ところが、1200mくらいのところで京都大学が腹切りをし、そこで2艇身くらい差があきました。そこからはクルーも気持ちに余裕ができたのか落ち着いた漕ぎで京都大学に1,2艇身の差をつけたままゴールすることができました。

予選を漕ぎ終わってからの課題は、やはりクルー全体として1000mを通過したところから艇速が落ちていくこと、ラストスパートでのノビがいまいちであることなどが挙がりました。決勝ではなんとかそこを意識して入賞を目指しました。

そして2日目の決勝。相手は京都大学、神戸大学A、同志社大学でした。神戸大学と同志社大学は予選のタイムでは30秒ほど負けていましたが、まだどうなるか分からないということで、確実に京都大学には勝ってさらに神戸大学、同志社大学を狙っていく姿勢で挑みました。2日目も非常に暑かったので遅めに蹴り出し、アップをしました。

ついに決勝のレース。スタートでは神戸大学と同志社大学が少し飛び出し、その次に僕逹、京都大学と続きました。しかし、スタートスパートの最中、200mくらいのところで、僕の右足のところからガキっという音がし、次の瞬間、ストレッチャーに固定されていた右足の靴が外れました。ヤバい!と思いましたがこんなことで止めるわけにはいかないので、なんとか左足とラダーロープを頼りにして漕ぎ続けました。右足はラダーを切る方の足だったため、ラダーを切ることができなくなり、艇の曲がりを修正するのにクルーの力を使わないといけなくなりました。艇がかなり蛇行したのでそれがかなり多くなり、クルーのみんなもかなり疲れてきているようでした。スタートから1000mまではずっと京都大学と予選のように半艇身くらいの差をつけていましたが、1000mを越えたあたりからやはり艇速が落ちてきて、徐々に京都大学との差が縮まり、そのまま抜かれてしまいました。それでもなんとかそれ以上差はつけられないように粘り、ラスト300m、1艇身くらいの差でラストスパートを入れました。しかし、焦りの気持ちが大きく、あまり伸びませんでした。さらに艇が蛇行を続け、あやうくコース外にまで出てしまうくらいのところまでいってしまい、結局京都大学との差を縮めることはできず最下位の4位でゴールしました。

今回の関西選手権は僕としては、人生初の2000mレース、中学校以来の遠征レースなどと、新しいことが非常に多い試合となりました。そして色々なことを経験し、感じたのでそれを次のレースに活かしていきたいと思います。

秋田 直樹
びわ湖成蹊大学一回生。高校は岐阜県の加茂高校で、クオドルプルでインターハイに出場しています。
特徴?:脹脛の黒子

東原 涼
京都産業大学1回生。瀬田北中のときにボートをしていて、高校のときは東大津高校でバレーボールをやっていました。
特徴:一見?さわやか青年

荻原 拓也
大阪大学1回生。瀬田中のときにボートをしていて、高校は光泉高校で剣道をやっていました。
特徴:ツンツンの頭

盛田 悠平
京都大学1回生。瀬田中、膳所高校でボートをやっていました。高校のときはクオドルプルでインターハイに出場しています。
特徴:リーダー的存在か?クラブで出会う確率が高い

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