ボートを速くするために-技術改善をおこないつつ、DPSを高めよ-

自分の漕いでいるボートを少しでも速くしたい。そのために選手達は日々、トレーニングに励んでいます。しかし現代はいろいろな情報が交錯しています。今、何をなすべきか、優先順位はなにか等々で混乱していませんか。ローイングテクニックの改善を中心にこの課題について図を使いながらシンプルに表現することを工夫してみました。

レートと艇速

以上のレートと艇速の関係から、そのクルーのレースレートはクルーの艇速曲線が飽和傾向に入る前あたりに設定するのが通常である。レースレートはクルーの技量レベルによって決定されるべきであり、むやみにレートのみを上げて漕いでも効率的ではなく、艇速を得ることはできないことが理解できる。

技術の改善効果

DPSの改善効果

まとめ

ボートは物理学的仕事量をより多く発揮した者が、勝利する原則から成り立っている。ここで述べたことは主にローイングテクニックの観点からの記述であることを忘れるべきではない。要するに艇の推進効率=ローイングテクニックに付いてのみの記述なのである。ローイングテクニックにおけるキーワードは Don't stop / Don't rush / keep moving =艇とオールと体のSynchroである。

勝利者になるためにはテクニックと同時にハイレートと2000m競争に耐えうる運動生理学的な体力(筋力、持久力)と強靭な勝利への意志が不可欠であることを確認しておきたい。

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