クラブ運営に対するメッセージ

監事 古川宗寿

日頃の活動に敬意とご苦労様を申し上げます。クラブは法人化から2年余りが過ぎました。しかし、まだ運営について未整理ことが多く見受けられます。将来の発展のために、確かな目標を設定してみんなの努力のベクトルを合わせることが今、最も大切と考えました。皆さんに以下の提言をします。

目標の設定

人も組織も自らの持つイメージ以上のことは実現できません。ローイングにおいても良い漕ぎのイメージのない人は上手になれないし、勝利の場面をイメージできない人はいくら練習しても勝てないのと同じです。どれくらいの高さのターゲットを設定するかが人生や組織の価値と将来を決めることになります。

ならば、瀬田漕艇倶楽部はどこにターゲットを設定するかが重要です。明確な目標設定がなされないまま、日々の活動を続けるだけになれば発展は止まり徐々に埋没して行き、最後は消滅の運命となります。

時代が進歩するのは初めは異端とも思える考えや、行動がやがて主流になるからです。瀬田漕艇倶楽部は生まれてから常に異端であったはずです。しかし、昔では異端であった瀬田漕艇倶楽部のかなりの部分が既に今の時代になっては普通と化してしまっています。だから、これからも常に新しい異端を発想しつづけてほしいのです。

クラブ運営

この琵琶湖のほとり瀬田の地に於いて会員自身の競技活動や楽しみのローイングが基本にあって、さらに社会活動を行う。これが地域スポーツ文化発展そのものだという確信が大切です。無理をして慈善団体ぶる必要はないのです。そのためには、可能な限り地元の人達の入会を増加させて、ほんとうに地元に根付いたクラブになる努力をするべきです。ドイツでは町々に郵便局があるがごとく、どの町にもローイングクラブがあってコミニュティを形成しています。

それを町や企業が自分たちの町の大切な機能の一部として認め支えています。

我々の場合は文部科学省を中心に行政が進める総合型地域クラブ化を目指すのも選択肢のひとつでしょう。幸いに水のスポーツを行うすばらしい環境があるのだから、水に関するスポーツ(カヌー・ヨット)を集めた地域総合水上スポーツクラブは面白いのではと考えますがどうでしょう。

かたや、トップ競技活動は重要です。なぜならこの活動によってそのスポーツの最高のかかわりや情報が得られるからです。それはクラブの活性と活動の質の向上に繋がります。表現は悪いが草野球やママさんバレーチームのような単一思考ではなく、我々の目指す地域クラブの中身は多様性です。

これらの活動で最も注意しないといけないのが、人身事故、火災、財務破綻、組織崩壊、上部団体とのトラブル等のリスク管理をしっかりすることです。

この文書の情報