あっという間のレースシーズン

近藤晃弘

2003シーズンをウチコン(内田太二・近藤)ダブルで勝負してきました。で、軽量級の報告です。

全日本の時より一日遅い水曜日出発。中央道が事故通行止めになっていたので初めて東名を通って運搬しました。梅雨の切れ目で天気もスカッと晴れ、太平洋を眺めながら戸田に向かっていると、今度こそはと気持ちも盛り上がってきました。

昨年のこの大会、瀬田ローからは ヤスさん(会員の藤原康行さん)と ウッチ−(今回のパートナー内田太二)のダブルが出漕し、4位入賞しています。その成績を越えたいものです。

一日目 予選・敗復

軽量級は3日間なので、予選落ちすると一日に2本漕ぐことになります。スマートに予選で抜けたいとの思いもむなしく予選は松山大学に次いで2着。順風なのにレートもだだ下がり。これでは勝てん。

敗復、泥仕合になったらやばいという不安からスタート500mめちゃ頑張ってしまった。敗復上がって準決勝のどの組に入るのかというのが気になるところだったのですが、潰し合いの組には入らずに済みました。と同時に剛健さんから“自分たちの強みは何か考えて、それを生かすように”とのメールをもらいその答えを考えあぐねていました。その夜、たまたま今泉さんが僕たちと同室に泊まることになり、いろいろと話をさせてもらいました。長いことダブルを組んでやってるから、ユニフォーミティは高くなってるし、へばってもそう大崩れすることはないと言われ確かにその通りだなあと。レースで攻めて決勝に行く腹積もりができました。

二日目 準決勝

アップ中から僕が緊張のかたまりと化していました。スタ練も全くうまくいかない。それに見かねたウッチ−が他レーンのステッキボートの補助員に話し掛けたり、同じ組のクルーにやたら挨拶したり。後で聞いたら、あれで場の雰囲気を自分たちの方に引っ張り込みました、とのこと。それでうまく事が運ぶようになるほど僕も単純でないと思いたいのですが、それなりにうまくいって、でもそれでもきちんとしたリードをとれず1000m過ぎたあたりから少しずつ差が開いていって決勝進出はならず。レース後男子チーム3人と見に来てくれていた篠原さんとで「くにや」に遅い昼飯兼早い夕飯を食べに行きました。

最終日 順位決定戦

軽量級では毎日レース2時間前に体重を計量します。この大会に出るのは初めてで体重管理も暗中模索だった僕も、昨日のレースが終わった辺りから余裕が出てきて、くにやでもセットを頼むという気の大きさ。しかし本日最終日の計量では70.4kg。400gオーバー。コース沿いを走る羽目になりました。結局ウッチ−に150gかぶってもらって何とかクリア。レースの方は最初から行くと言っていたわりに1000m通過する時点で4位だったのですが、2位3位クルーは横にいる感じ。けれど結局差しレースを演じることはできず、順位決定4着。今シーズンの主要な大会は全て終えました。

帰りは嶋田さんと2人で運搬トラック。カップル3組乗車の滋賀銀ラブワゴンを横目に嶋田さんとボートトーク。翌日からの現実の生活に少しずつ引き戻されていきます。途中断続的な夕立に遭いつつ中央アルプスの山あいを西へと走らせていると、ほんとうに夢と現実の合間にいるような、そんな錯覚に捉われました。


今シーズンは中日本、朝日レガッタ、全日本、軽量級と全てこのダブルでやってきて、これといった戦績を掲げられないのは痛いところですが、これまでで一番納得のいくシーズンだったとも感じています。故障もなく良きパートナーに恵まれ、全日の時の低迷からはコーチの存在のありがたみも身に沁みました。そしてあっという間に来シーズンのことを考える時期に来ました。

今回の軽量級、最後のレースのラスト500mを漕いでる時に、昨年のダブルやったらこのレース絶対にひっくり返してるよな、という考えがふと頭をかすめていきました。そういう思いがよぎってしかも実際にはひっくり返せなかったというふがいなさもばねとして今後のトレーニングを積んでいきたいと思います。

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