全日本社会人選手権への挑戦

松葉晶子

7月12・13日に福井県、久々子湖で行われた全日本社会人選手権に参加してきました.社会人からボートを始めて約2年.週末のローイングを楽しんでる私ですが、一度琵琶湖以外の場所でレースに出てみたかったので、同じく社会人からボートを始めた三浦さんとダブルスカルで試合に出ることになりました.「ダブルスカルはクオドほどレベルは高くないよ.」という高谷智也さんの言葉を真に受けた私たちでしたが、それは間違いだということに後で気付くのでした...

レース当日、朝7時にセタローに集合し、オヤジクルーのメンバーに同行して、車で福井県に向かいました.目的地である久々子湖には2時間ほどで到着しました.着替えてリギングを済ませた頃には予選の1時間前になっていたのですぐに蹴り出しました.慣れない場所で、しかもコンディションも悪かったため、徐々に緊張が高まってきました.同じレースには三洋、関電、JINZU−SC(インテック)と強豪ぞろいで、私たちとは明らかにレベルの違う選手との組み合わせにさらに緊張は高まりました. そんな中レースはスタートしました.スタート5本、スパート10本を終えた時点で他の艇は視界から消えました.(やっぱりスタートから違いますね.)コンスタントは、1本1本大きく強く漕ぐ事を意識しました.ゴール付近で応援の声が届きなんとか最後まで頑張ることができました.もちろんだんとつの最下位ですが...

敗複も相変わらずレベルが高く、三洋、デンソーと勝てる相手はいなかったのですが、予選よりは完全燃焼することができました.しかし、予選は2人の動きがあっていたけど、敗複はばらばらだったそうです.(敗複のほうが頑張ったんだけどな...)

あっという間にレースは終わり、久々湖の近くのホテルに向かいました.お風呂に入って疲れをとり、夕食を食べていると、同じホテルに泊まっていた古川さんが途中から来られ、とても賑やかになりました.夕食後、ビールやお菓子を買い込み部屋で飲み会をするようだったので、ちょっとおじゃますることにしました.お酒も入り、場がやわらいできた頃、古川さんが「僕は地獄耳だ.」と言って、にやりとされたので、何だろう??と思っていると、「今日、君たち船台で沈したやろ」とひとこと.??!!!そうです.恥ずかしい話ですが、敗複の時に艇台で勢いよく蹴り出しすぎて、艇が傾きなんとそのまま沈してしまったのです.(゜o゜)大ショック、、、側にいた役員のかたがすぐに来て艇を上げるのを手伝ってくださいました.幸い知ってる人は誰も見ていなかったので黙っていたのですが、古川さんの知り合いのかたが見ていてわざわざ「セタローの人が沈しましたよ.」と報告にいったそうです.世間は狭いですね...せっかく黙っていたのに古川さんの地獄耳のおかげ(せい)でみんなにばれてしまいました.他にもたくさん面白い話を聞くことができましたが、私たちもすっかり話のネタにされてしまいました.その夜は疲れていたこともあり、ぐっすり眠ることができました.

こうして私の全国社会人選手権への挑戦は、完全敗北に終わり、さらに久々子湖で沈したという苦い思い出を残して、あっけなく幕を閉じました.しかし、レースに出ることを目的とした練習は、いつものエンジョイローイングとは違い、身も心も引き締り、新鮮な気持ちでボートを漕ぐことができました.また、琵琶湖以外の環境で漕ぐことはとてもいい経験になりました.私のように社会人からボートを始めた人も積極的にレースにでることをお勧めします(^.^)

来月は、全国クラブ選手権に出てみようかな♪

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