クラブ選手権に出漕して、瀬田漕艇倶楽部に入会して

富士原宏

「もう一度ボートで美しい湖面を気持ちよく滑ってみたい」と思い、入会させて頂いたのが今年の4月でした。学校を卒業して15年ほどたっています。学生時代は、どこの大学もそうだったと思いますが、ご多聞にもれずほとんど年中合宿所住まいで、朝昼夕と常にオーバーワーク気味の生活をしていたように思います。社会人になってからは、何回か会社のボート仲間とナックルの300〜500m位のレースに出る程度で、仕事や家庭にすっかりはまっていました。この度思い立って入会し、この4月からボートに乗る機会を頂き、週に1回程度ですが、新鮮な感じをもって漕いでいます。

クラブ選手権には、6月の作業日だったと思いますが、竹内さんからみんなで行くから出てみてはどうかとお話をして頂きました。ブランクもあり、レースは来年位からだろうと思っていましたので、1000mレースが漕ぎ切れるだろうかという不安もありましたが、思い切って参加させて頂くことにしました。

当日付フォアで、この4人(小林さん、岸本さん、稲池さん、私)で乗るのは初めてで、特に小林さんとは初対面でした。リギングの確認も兼ねて練習で艇を出したとき、久々のスイープオールの感触と、シュルシュルと水が艇の下を流れる音を聞き、久しぶりにボートの心地よい感じを味わいました。レースでは、スタートから5本、5本、コンスタントとまずまずの感じでしたが、後半伸びず、1艇身差で3位でした。私自身1000mの距離感が乏しく、また「ひょっとして途中で漕げなくなるのでは」という不安もあり、ラスト200〜300mで水中が落ちてしまったと思います。クルーの皆さんにはご迷惑おかけして申し訳なかったのですが、1000mのレースを漕ぎ切れたことで私自身はとても充実感がありました。Coxをして頂いた高谷さん、嶋田さんともどもありがとうございました。暑い日で、表彰式は屋内で特に暑かったこともあり、帰りのバスの中での缶ビールのとても旨かったこと!!。またバスの中のカラオケ大会も皆さんの個性が出てとても楽しかったと思います。お世話をして頂いた皆様本当にありがとうございました。

今後も、気持ちよくボートを走らせるために、学生時代に失敗していますがただ体力にまかせて(今は体力もありまでんが)漕ぐのではなく、どうしたらうまくボートが走るのかを考えながら、古川さんの論文にもあります「感性あふれるローイング」を目指して、少しずつですが取組んでいきたいと思います。

瀬田漕艇倶楽部に入会して思うのは、この倶楽部はボートに対する受入れ量が大きく、ボートってこんなに自由に楽しめるんだなあということです。年齢層も幅広く、レベルも様々ですが、それぞれの目的に沿ってボートに取り組めます。安全講習なども、この前のチン(沈)・再乗艇の練習なども非常にためになったと思います(チンはフォアでのつけチン、出しチンを数回経験しているだけですので。)総合的に、かつ本質的にボートに取組める環境をよく作っておれられるなと本当に感心します。

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