第一回HEAD OF THE SETAフォトコンテスト

嶋田宏之 (shimada@rowing.jp)

写真コンテストを開催しました。

11月△日

仕事帰りに艇庫に立ち寄ると、黄瀬後輩が再来週に迫ったHead of The Seta(以下『ヘッド』)の賞品準備をしていた。少し話をしていると、黄瀬後輩がこんなことを言った。

「ヘッドを有名にするために、写真コンテストとかしてみたくない?近藤君(ヘッド主担当)に相談してみたら『もっと早く言って下さいよ。もう予算枠決まっているから無理です。』て言われた。」「・・・」

その後、僕はエルゴを引きながら考えた。写真コンテスト開催するのに幾らかかる?一等賞に幾ら払えば人は集まる?広報は?審査方法は?・・・コンテスト開催だっ!!

11月×日

数人の知り合いにメールを送った。内容としては、写真コンテスト開催についてと、お金の算段。とりあえず、一等賞3万円・二等賞1万円・以下5千円〜と、考えていたので、5万円ほど予算が欲しかった。反響は思った以上に強く、あっという間に自分を含めた6人の出資で5万5千円を準備することができた。

11月○日

さっそくコンテストの応募要綱作り。最も苦労したのは見出となる副題作り。当初は『一発賞金3万円を狙ってみませんか!!』と、賞金を最前面に押し出したものだったが、「強調するところを間違っている」と不評だった。仕方が無いので、ボートに関するキーワードを思いつく限りメモ帳に書き殴っていった。「水」「きらめき」「スピード」「水しぶき」「銀色」「汗」「涙」「流線型」・・・・。そして、これらのキーワードを組み合わせて最終的に決定したのが、「ボートの輝き募集中!!」。・・・どうでしょう?びみょぅ?

11月6日

ヘッド前々日。艇庫で最終準備(ブイ作成等)を近藤や古川さんが行っていた。僕も手伝いをしながら今後の瀬田ローのあり方や、ボート界のことを語った。今回の写真コンテストのようなイベントが、ボートの普及にとって、大きな武器となるような気がしてきた。熱い心は冷めることなく、写真コンテストのビラを貼ってもらおうと、ヘッドのポスターが張っているはずのポイントへ行くことにした(PM10:00〜)。すでにヘッドのポスター自体が剥がされていたので、張ることが出来なかった場所も多かったのだが・・・。

11月7日 

期待に胸を膨らましていた。しかしその反面、自分の企画に不安があったことも事実である。写真コンテストを開いておきながら、人からお金を出してもらっていながら、写真がほとんど集まらなかったらどうしよう?入賞した写真がみんなに認めてもらえないものだったらどうしよう?こんなことなら審査員の名前をもっと強調するべきだった。「瀬田漕艇クラブ 嶋田」と載せるよりも「元日本代表コーチ 現桑野造船社長 古川宗寿」の方が人は集まる気がしていた。

サイは投げられているのでどうしようもないのだが。

11月8日

ヘッド当日。ヘッドの最中に何かキラキラとしたものが目に入る。写真のフラッシュだ!毎年これほどの写真家達が集まっていたか!今年は多いぞ!!試合中で苦しいはずなのだが、心の奥底で小躍りしている自分がいた。同じように、試合中であったにも関わらず近藤や黄瀬後輩も、昨年より写真を撮っている人が増えていることに気付いていたそうだ。

11月24日

写真コンテスト審査日。審査員が艇庫に集まった。メールで送られてきた作品はプロジェクターで映し出し、写真で送付されてきたものを各人へ順番に回していった。応募総数112作品。この短期間で、しかも、充分な広報もできないままで、これだけの応募があるとは思ってもいなかった。中には、ボート関係者でないのにこの企画に賛同し、応募してくれた人もいた。ちなみに自分も応募していたのだが、合成写真だったことが一目でばれてしまい、あえなく落選。


今回の写真コンテストは確かに時間的な問題があった。もう少し早めに、本格的に情報を広げていれば、数倍の応募があったことが期待できる。第二回Head of The Setaフォトコンテストを開催することが自分の中では決まっている。次はもう少し本格的に企画しようと思う。利用できるものは、とことん利用しつくしてやろうとも思う。こうして数年後には『ヘッドと言えば写真コンテスト』と言ってもらえるようなものに育てば言うことなし。審査員の方々、写真コンテストの主役でもある応募者の方々、本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

第一回Head of The Setaフォトコンテスト審査員
古川宗寿・山本白・坂本剛健・黄瀬春奈・近藤晃弘

一つどうしても気になることがある。もともとこの企画のアイデアは黄瀬後輩のものであって、自分のものではないんだよな・・・(_ _;

http://rowing.jp/shimada/photo0.htmlにて受賞作品発表中

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