全国ボートクラブ選手権〜オヤジたちの熱き戦い〜

小林正典

今年で第4回となるクラブ選手権。ふり返れば私なんと初回からずっと出場してるみたいです。あまり知られていませんが、第1回大会、瀬田ローは総合3位でした。このときは、賞金がでる!ってことで当時のお調子者集団「瀬田ローさる軍団」6、7人程でにわか参戦が決まりました。会場入りしバタバタと相手の少ないレースをこなし、ふとルールを確認するとエントリの時点で総合上位の順位は確定、我々は・・・えっ入賞不可能!?。あきらめムードで帰り支度していると、なんと3位予定の団体がレース棄権で、タナボタ総合3位が転がり込んできたとのアナウンスが。賞金はアブク銭をゲットしたサルたちの焼肉と帰りの高速代にあっという間に化けてしまったのでした。

帰り際にダントツ優勝した佐鳴会の方から「来年は瀬田ローさんもたくさん参加してくださいね。」と挑戦状を頂戴した旨、負けん気の強い竹内会長(当時)に伝えたことがきっかけで、翌年以降の瀬田ロー連覇につながっていったのでした。

ここ最近の私はというと、すっかり中年体型も板につき、さすがに今年は無理しないでおこうと心に決めていたのですが、連続総合優勝めざす今城会長からの30代エントリを知らせるメールには、次のようにしっかり私の名前も入っていたのでした。

以後、いいわけとハッタリの舌戦飛び交うメールのやりとりでは、オヤジフォア同士バチバチのガチンコ対決の予定でしたが、今年はクラブからのエントリ少なく、総合優勝に黄信号を察知した強化担当の計らいで若手=4+、年配=ナックルに分れてのエントリーとなりました。

さてレースの結果はというと、若手の壮年4+は各団体の最激戦区で、上位2クルーには水をあけられるも、コックス今城会長のスパートコールが響き渡り、意地のコンマ差で3位を死守。一方、私の乗る年配ナックルは中電漕友会との一騎打ちを、周囲の予想を見事に裏切って先行逃げ切りの快心のレースで勝利してしまったのでした。実はこれには本人たちが一番ビックリでした。コックスがメガホンを口に固定した1980年代スタイルでスタートに着けると、同世代とみえる中電クルーに大うけ。相手の力が抜けたのか、スタートダッシュでスルスルと先行しちゃいました。でもそこから地獄が長かった。スタミナがきれ始め、いつ追い着かれるのかと冷や冷や、500過ぎてからが実に長かったこと。レース直後、お約束の缶ビール乾杯したのですが、今年はまた格別でした。タイムが貼りだされ、前半500の入りは1'55''とナックルとして結構イケてるのを知ると、ビールを片手にオヤジたちの口はますます軽くなっていくのでした。

今城会長には自身の1Xレースの後、両オヤジクルーのコックスもかけもちしていただきありがとうございました。祝総合優勝!大活躍おつかれさまでした。

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