かいつぶりレガッタ

妹尾和彦

“かいつぶり”の意味も知らないうちに、かいつぶりレガッタに出場してしまいました。思えば7月に入会して2〜3回のスカル教室を受けただけで、いつの間にか選手に登録され、“ナックルってどんなボート?”と思う間もなく、まるで拉致られた様に、気が付いたときにはオールを握っていました。

それから数回の練習を経て、「なんとなく漕ぎ方が分かってきたかなぁ」と思えば、早やレース当日。あいにくの雨に不吉なものを感じつつ、それでも初レースだし頑張ろうと少し意気込んで会場へ・・・。

会場入りして先ず驚いたのは、予想以上の人の多さと、その選手たちの年齢層の広さでした。(失礼ながら私は、ボートってもっとマイナーなスポーツだろうと思っていまいした・・・すみません。)

そvの雰囲気にいささか呑まれながらも1回戦。数回のスタート練習も何とかこなして、いざスタート! とにかく、オールの動きを合わせることだけ考えて漕いでいたので、ゴールするまで順位が分かりませんでしたが、結果はなんと1位!!凄い!(これから始まる伝説の幕開けだ。と心の奥で思いながら・・・)

余裕で早めの昼食をとって2回戦を待つのでありました。

そして2回戦。練習中に柴田さんのシートが外れるというアクシデント発生。そういえば「漕艇場のボートは、よくシートが外れるから気をつけて」と何人かの人に言われた事を思い出し、「本当なんだ。これは注意しなければ」と心に刻みながら2回戦スタート!異変はすぐにやってきました。

『隣のコースのボートがこっちへ向かってるぞ。危ないな!・・・・・“ガチャ”・・・えっ?

シートが・・・俺のシートが・・・ 外 れ た!?』オチとしては、あまりにベタなオチですが、お約束のように外れてしまいました。もう、この後は、何も出来ずに戦線離脱。「あとはよろしくお願いします。」状態でゴール!! みんなに申し訳ないなぁと思っていましたが、なんか妙にウケてたみたいで。

そんなこんなで初レースは終了。(伝説は早くも幕を閉じてしまった・・・。)

いろいろ有りましたが、とても楽しくレースに参加できました。そして久しぶりにちょっぴり“悔しい”という思いを感じました。普段何事もなくボーと過している私にとっては、少し嬉しいような、よしまた頑張ろうか!というこの感情。こんな機会を作っていただいた皆さんに感謝・感謝です。本当にありがとう。 これに懲りずにまた誘ってくださいね。よろしくお願いします。

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