30周年を迎えて

代表理事 今城律雄

新年明けましておめでとうございます.本年もよろしくお願いいたします.

昨年は総合型地域スポーツクラブとして本格的に活動を開始した年でした.地元高校生会員の増加,スカル教室の中高年会員の増加,アダルトチームの結成など地域,生涯スポーツへの取組みが活発になってきました.競技成績についてはボート競技についてはアジアマシンローイング大会や世界選手権への日本代表選手の輩出,国体参加メンバーの優勝やクラブ選手権優勝,各大会での活躍など好成績を収めることができました.一般市民向けのびわこ市民レガッタの開催,Head Of The Setaにおけるドラゴンボート部門の新設,学区運動会でのエルゴ大会開催など地域市民やボート以外の選手も受け入れられる大会運営にも取り組みました.一方,待望のレーシングカヌー選手が入会したものの,ドラゴンボート,カヌーの競技活動については全体としての取組みは十分とは言えませんでした.今年はもっと活発に取り組んでいかないとボートだけのクラブに留まってしまいます.また180名という会員のマンパワーを活かしたクラブ運営ができていないことは兼ねてからの課題です.

さて今年は1977年に任意団体瀬田漕艇クラブが設立されて30周年を迎えます.毎年の事業計画に加え,テラス作製,30周年記念カンファレンス,琵琶湖周航,水上マラソン大会(うみづくり大会参加)などを計画しています.これらの多くは会員向けのものであり,会員が参画しないことにはイベントを成功させることはできません.

改めて述べますが瀬田漕艇倶楽部は単なる会員制スポーツクラブではありません.会費を払えばそれで会員としての義務を果たし,スポーツを楽しむ権利を得られて活動できるということではないことを今一度認識して下さい.確かに各自がスポーツ活動を楽しむことは活動の中心ですが,それはあくまでクラブ活動の一部に過ぎません.我々が継続的に活動していくためには自主運営,自主財源を基本に活動資金,活動拠点の確保,メンテナンス,地域への貢献などに取り組んでいかなければならず,それを怠ればクラブに将来はありません.単にボートを漕ぐというだけならば,クラブに所属する必要はなく,自分でチーム登録して艇を購入して活動すればよいわけです.単にそのような活動に留まらないからこそクラブに所属する意義があり,だからこそ皆さんはクラブに所属しているのだと思います.一部では会員人数が多すぎるのでそろそろ定員制を設けるべきではないかという指摘があります.これは人数が多すぎて艇が足りないとかクラブハウスが狭くて仕方がないということではなく,実質的に活動していない会員が多く,会員の顔がお互いにわからないということが問題なのです.アクティブな会員がもっと増え,活動が活発になった上で会員の人数が多すぎるということならば,そのときは艇庫の拡大,共有艇の増加,クラブハウスの増築といった課題が明らかになります.アクティブな会員が多ければお互いに知恵を出し,解決していくことも可能です.もしもそれでも人数が多すぎるというならばその時は本当に定員制を考えるべきです.

さて2月25日(日)は定期総会です.総会資料に毎年理事,運営委員を記載していますが,180人の会員の一部に留まっています.上記に記載したようにアクティブな会員を増やすために,まず各自にクラブの用務を分担していただきます.同封の総会出欠席はがきに仕事をピックアップしましたので,まずは自分が担当できる仕事に丸を付けてクラブへご返送下さい.もしもない場合は「私ならばこういう形でクラブに貢献できる」ということを記載して下さい.30周年を機にさらにステップアップしていくためにもお互いの顔がわかる楽しいクラブにしていきたいと思います.皆さん,ご協力お願いいたします.

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