〜びわこ市民レガッタ2007を終えて〜

来年は2008年7月27日(日)開催! 目指せ100クルー!!

「びわこ市民レガッタ」実行委員長:押領司哲也

7月29日(日)に「びわこ市民レガッタ2007」を無事に終えることが出来ました。会員の皆さまには、事前練習会、前日準備、当日の運営スタッフ、レース参加など、さまざまな面でご協力いただき、誠にありがとうございました。瀬田川洗堰の全開放流もレースを見越したように数日前には止まり、当日の雨予報も薄曇りとなり、静水ほぼ無風の絶好のコンディションでレースを実施することができました。今年の開催は自然にも恵まれたといえます。

このレースは一昨年10月に「琵琶湖スプリントレガッタ」の名称で、瀬田漕艇倶楽部にとって初めての市民向け大会として、18クルーの参加で産声をあげました。昨年より「びわこ市民レガッタ」と名称変更し、参加クルー数も33クルーから今年は50クルーへと飛躍しました。次年度は今年以上の大会・運営規模が予想されます。今大会を総括し、次年度への展望をまとめたいと思います。

  1. 「びわこ市民レガッタ2007」の総括
    1. 1年間をふりかえって
      昨年7月末の「第23回 松江市民レガッタ」視察をスタートに今大会は実行委員にとって、約1年をかけたプロジェクトでした。今年度は助成金獲得にも積極的にチャレンジし、昨年10月に「おうみNPO活動基金助成金」へのエントリー(1次審査通過も2次プレゼンで落選)を皮切りに、1月申請のSSF助成金の3年連続獲得(大津市助成金獲得のため辞退)、4月には大津市「新パワーアップ・夢実現事業」に指定され、大津市より約150万円の助成金を獲得するなどの成果を出すことができました。この助成金のバックアップもあり、後援団体や協賛集めも例年以上に力を注ぐことができました。
      一方、大会へ向けた実質的な動き出しが3月中旬となったため、レース実施までの4ヶ月間で広報、エントリー開拓&受付、パンフレット作成、事前練習会の調整、当日の運営準備など、実行委員を中心に仕事が掛け持ち状態で集中しました。また、会場をこれまでの「琵琶湖漕艇場」から「唐橋」に移したため、コースや会場の設営で新たな準備が発生しました。炎天下での実施も予想されたので、スタッフの確保と体調管理も課題でした。

    2. スタッフの声
      今大会では、事前練習会も含めて高校生から重鎮まで80名以上の倶楽部員が、大会運営に関わることができました。1日あたりの公益事業への参加数では「Head Of The Seta」を上回りました。今回スタッフとして関わられた会員の声を集約すべく、8月4日(土)に実施した実行委員会の総括ミーティングへ実行委員を含め19名の方からフィードバックをいただきました。ありがとうございました。数々のご意見をまとめると次の5点になりました。
      1. (1)大会ホストとしての“おもてなし”マインドの徹底
      2. (2)イベントとしての大会盛り上げ策の検討
      3. (3)配置・配役・オペレーションについて
      4. (4)各部署ごとのマニュアル作成
      5. (5)全体スケジュールに余裕を持たせる
      (1)については、暑い中での実施でもあり、体力的にきつい部分もあったかと思いますが、大会ホストとして、気持ちよく参加者に笑顔で「お疲れさま」「参加ありがとうございました」という言葉があちこちから聞こえるようにしたいものです。このような雰囲気が自然に出ることで、参加者の好印象につながり、次回へのエントリーにつながります。(2)〜(5)に関しては、寄せられた声を基にして、次の実行委員へ引き継ぐ前に、マニュアル化できるもの(Cox、配役・配置、全体オペレーション、放送・セレモニーなど)は2007実行委員メンバーで整理いたします。
    3. 参加者の声
      大会に関するアンケートを48クルー(当日出漕59クルー)より回収することができました。飲料との引き換えが功を奏したのか、8割を超える回収率となりました。自由記述もほとんどが大会を前向きに評価してくださっていました。特に市民の部に参加された40クルーは、全クルーが次回も参加したいとの回答でした。
      男女差や艇の老朽化、開催場所についてのご意見もあり、次回へ向けて「カテゴリーの再検討」「カーボン艇導入の働きかけ」につなげて参ります。
  2. 「びわこ市民レガッタ2008」へ向けて 〜次年度への課題〜
    1. (1)ゆとりのあるスケジュールを!(次頁の「次年度の基本スケジュール」参照)
      事前練習会、パンフレット&組合せ準備、設営等の準備、当日のシミュレーションなどを勘案するとエントリーの締切は2ヶ月前が目安になります。「準備期間に余裕がなかった・・・」が今年の実行委員メンバーの正直な感想です。「松江」や「加古川」も2ヶ月前には締め切っています。7〜8月の開催であれば、5月末頃の締切を見越して、年明けには開催日時・場所を決定し、広報&クルー集めに邁進することになります。アンケート結果からもまだ口コミによる募集が多いのが現状です。雪ダルマ式にクルー数が増えるまで、あともう一息(1〜2年)です。
    2. (2)開催場所・日程について
      上記(1)の「ゆとりあるスケジュール」を目指すべく、とりあえず2008年の日程を先日の総括ミーティングで決めました!標題のとおり、2008年7月27日(日)です。開催場所の候補は、琵琶湖漕艇場、琵琶湖競艇場、瀬田川などの3つが想定されます。最終的な日程と場所の決定については、関係団体との調整が欠かせません。場所によって、設営予算も大幅に違ってきますので、秋口から関係各団体と調整のうえ、年明けすぐの決定が必要となります。
    3. (3)当日の運営チームは、準備段階から組織的にチームで行動を!!
      今年度は実行委員メンバーでは定例会議を2週間に1度のペースで開催してきましたが、大会当日の部門リーダーとの打ち合わせが不足していました。オペレーションも完全にマニュアル化されていませんでした。次年度は配役決定をエントリー締切と同時に行い、大会2ヶ月前からレース運営へ向けた準備を各部門で進め、実行委員メンバーは各部署の横断的な連携や全体的な視点からのアシストに回れればと思います。そのためにも会員の皆さまには、倶楽部事業の大切な柱である「びわこ市民レガッタ」の意義をご理解いただき、この市民レガッタにいろいろな側面からの関わりを期待します。
  3. 最後に・・・
    昨年の漕艇通信5月号(「びわこ市民レガッタ2005」を終えて)でも書きましたが、この事業は事前練習会も含めて、倶楽部理念の実現、財政面・普及面での倶楽部への寄与、会員活動の活性化などにつなげることができます。
    全国的にもNPOが主催する市民レガッタはほとんど例がありません。私達の愛する水上スポーツの素晴らしさを少しでも多くの市民の皆さんに体験してもらいましょう! 来年も瀬田漕艇倶楽部の力を結集して、3回目の「びわこ市民レガッタ」で100クルー突破を目指しましょう!
参考1. 参加者アンケートの主な記述内容 参考2.次年度の基本スケジュール
スケジュール、到達目標の目安
2007年 9月 『びわこ市民レガッタ2008』実行委員会 立ち上げ
2007年 10月 「おうみNPO活動基金助成金」申請
2007年 12月 開催場所:最終決定
2008年 1月 「SSF助成金」申請、広報&エントリー開拓の開始
2008年 2月中旬 瀬田漕艇倶楽部定期総会「活動宣言」
2008年 4月中旬 エントリー受付開始
2008年 5月 事前練習会開始(5月中旬〜7月中旬)、エントリー締切(5月末)
2008年 5月初旬 大会運営チーム編成
2008年 7月中旬 事前練習会終了
2008年 7月27日 『びわこ市民レガッタ2008』開催

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