ボート・オール・道具を大切にしよう! 〜 艇の整備もまた楽し・・・ 〜

鵜瀬正樹

皆さん、艇庫に珍しいブルーのスカルがあるのをご存知ですか? これがJINNOU艇です。オーナーの神能(じんのう)さんからこの艇にまつわる話を伺いました。

KUWANOのステッカーが貼ってありますが中国艇です。もう10年ほど前になりますが、ぱくりが得意の中国の会社が欧米メーカーのデザインを真似て作った試作品のスカルを当時の桑野造船が試しに輸入したものです。その後、量産した話は聞かないのである意味、貴重品かもしれませんね・・・。艇本体は中国製。リガー類は桑野製です。中国のリガーがあまりに剛性がなかったので桑野が作ってくれました。いかんせん10年前の中国製なので塗装がいい加減であちこちすぐはげてきて大変です。設定体重は軽量級ではなく重めのようです。

との事です。また、勝手に初心者が乗って沈・・船体のふたが無くなったり、レースで貸したら他艇と衝突してガンネルが壊れた。とか、オーナーが使っていないときにトラブルにあってきた艇のようです。

(ちなみにこのJINNOU艇は共有艇ではありませんので、勝手に使わないようにお願いします。) 実は、先月の漕艇通信で、7月16日のアクシデントレポートが掲載されていますが、その時に私が沈して船底に小傷つけたのがこの艇です。神能さんからお話を聞き、愛着も湧いてきました。 オーナーが転勤でクラブハウスにも来れないとの事で、私がこの艇を代わりに管理する事になりました。そこで、お盆休みの一日を利用して、艇の整備をしてみました。

コンパウンドで磨くと艇はピカピカに光ります。綺麗な艇は自然と大切に取り扱うようになります。

共有艇をつかっている皆さん、大切に扱われているとは思いますが、艇を整備してみませんか? 上記の整備は、独学で間違っているかもしれません。 艇整備に関する詳しいテクニックは、桑野造船の講習会を受けられた、坂本コーチ、嶋田さんなど諸先輩に聞いて実施することをお勧めします。

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