Headコース設営 & スカル出漕

今次直樹

ここ数年、Headレースのコース設営を主担当しています。もちろんクラブ員数名の応援をいただき、事によっては数日前から陸で準備を進めて事前準備にあたります。毎年ブイの数も増やしながら、安全面の配慮や進行方向の的確性を高めることに努力しています。近年では遠方から出漕されるクルーや日本ボート協会のトライアルを兼ねていることからトップ選手等の参加も多くなり、一段とコース設営に緊張感を持っています。

ご存知の通り瀬田川は曲がりくねった川であり、普段この環境で漕がれていない方にとっては不利なコースと考えられています。しかし、一人でも多くの方にそうではなかった、川は曲がってるが漕ぐには支障が無いと思われるように、毎年設営スタッフは準備を進めています。曲がりくねった川と地形に合わせセンターブイを打ち、キケン地帯にもブイを打つ。これが以外に簡単なようで一癖あるのです。時期や場所によって水深・流れが違うのでこの辺も一工夫しています。漁業組合や水上警察等々の関係もあり、毎年レース当日の早朝からブイ張りを行っていますが、天候やちょっとしたハプニングによっては時間が左右されるのが少し難点です。

この辺りの解消を目指して今年は縦引きの設営にチャレンジしました。時間はスムーズに進んだのですが、予算の関係上使ったロープが軟弱だったため、レース1日目で切れてしまい、2日目までに多くのクラブ員のご尽力によりなんとか復旧しました。

このようなハプニングもあることから、ブイはどのような状態かを自ら体験しようと何年かぶりにシングルスカルでヘッドレースに参加致しました。自慢ではないですが、トレーニングはほとんどしていません。最近はフィットネスを兼ねて1ヶ月に2〜3回程度漕いでいましたが、体力に自身はありませんでした。とりあえず、コースの間隔を確認しようと漕ぎ出したのですが、昔のプレイヤー上がりのハートに火がつきました。しかし、即体力の限界が訪れ、汗をかいた後のアルコールのためと思いを切り替えながらもブイなんかをチェックしていたつもりです。まあなにはともあれ、完漕できたことは何よりでしたし、水面から見る周りの景色は最高であるということを再認識しました。

Head1日目 力漕する今次さん

そんなことを感じながら、近年クルー数も増えてきていることを気にしつつ、来年以降につなげられたらと感じています。予算や人員の関係上等で、100%ご納得いただけてない部分もただただあると思いますが、毎年の積み重ねで今後はより一層改善を進めていく予定です。準備もさることながら、後片付けも結構大変なのです。ブイ・ロープ・錘・フック等を単品分けして収納し、次回に備えるというところまでが作業になります。キツイ作業ではありますが、ヘッドへ参加いただける方々へ瀬田川での良い印象を少しでも高く持ってもらいたいという気持ちがクラブ員一同(実行委員)を動かしていると感じています。今後とも水上スポーツ発展へ試みたいと思っております。

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