Head Of The Jinzu

原田拓弥

11月4日(土)に富山県漕艇場で第8回Head of the Jinzuが開催されました。高校生では僕と山岸が出場しました。富山県で行なわれる大会なので当日の朝4時半過ぎに瀬田を出発しました。僕は練習にも遅れることがよくあるので、「今日は絶対に遅れるわけにはいかない」と3時に起きてごろごろしてから家を出て4時過ぎに瀬田ローに着きました。「まだ誰も居ないかなぁ」と思っていると瀬田ローの明かりはもうついていました。階段を上がると一緒に大会に出る田村さんが居られました。家が遠いので瀬田ローに泊まっておられたようで、少し眠そうに毛布を被りながら準備をしてはりました。それから数分たつと、艇を積んだトラックで古川さんが来られました。前日に積めなかった田村さんの船を積んで4時半になりました。しかしまだ山岸が来ません。電話を掛けてもつながらないので、どうしょうか考えていると4時半ギリギリに来ました。「本当にマイペースなやつだ」と改めて思いました。

なんとか4時半過ぎに瀬田を出発して途中で合流する中村友さんを迎えに篠原駅に向かいました。ですがこの合流がこの遠征の一番の難所になりました。JRが走っているので駅の周辺にいることは、分かるのですがなかなか駅につけません。辺りもまだ真っ暗で人気も全くありません。しかしたまたま歩いていたおじさんに行き方をたずねることが出来ましたがあんまり意味がなく、ついには田んぼの細い道で行き止まりになっているとこまで来てしまいました。Uターンも出来ない細い道を古川さんはバックでどんどん戻っていきました。すごい運転テクだと思いました。それからなんとか駅に着いて中村さんと合流しました。

そして高速に乗りリズミカルな振動に揺られながら一路富山に向かいました。(と言っても僕たちはずっと寝ていました)途中一度休憩を挟んで、8時過ぎに「いつもなら練習が始まるなぁ」と思いながら高速を降り、9時ごろ目的地、神通川上流にある富山県漕艇場に着きました。発艇時間は10時20分、一番手は山岸で次が僕それから中村さん→田村さん少し空けて古川さんです。あまり時間はありませんでした。せっせと船を降ろしてリギング、僕たちもリガーを付けるなどは出来ますがまだまだどこを確認して付けるのか分かってなくて、大部分を中村さんに手伝ってもらいました。手伝っていただいたおかげでなんとか発艇時間までに蹴り出すことが出来ました。

それから5分も経たずにスタート、レースは8kmなのでとりあえずR24で漕ぎ始めました。スタートしてすぐにあたりを見回すと、神通川の絶景に圧倒されました。天気は最高で辺りは木々が鬱蒼と茂り水面には木の葉が浮いていて光の反射でとても綺麗な碧色をしていました。景色に感動しつつもレースなので漕ぎに集中し前を行く山岸を追い抜こうと船を進めました。ですが山岸抜く前に僕の30秒後にスタートした中村さんがどんどん迫ってきました。「これはやばい」とレートを少し上げました。そうこうしているうちにいつの間にか折り返し地点でなんとか逃げ切りました。いつの間にか山岸との差はほとんどなく折り返したところで抜きました。しかし山岸もペースを上げてきて抜き返されました「ここで離されてはいけない」と追撃しました。そしてゴールまであと2kmあたりで迫っていた中村さんに抜かれ少し力が抜けました。まだ山岸は近いしラストだと思いスパートをかけました。ですが思いのほかゴールはすぐでいまいち力を出し切ることができませんでした・・・ゴールしてから山岸と話すと山岸もゴールが分からなかったらしく、いつのまにかゴールしていたそうです。知らないコースでのHeadレースは難しいと思いました。

上がってすぐに帰りの積み込みをし、結果を見ました。山岸より10秒ほど早くゴールしていましたが結果は下から数えた方が早く \(^-^;)おいおいって感じな結果でした。その後古川さんにコース横にある温泉に連れて行ってもらい、お昼までご馳走になりました。それから高速に乗り瀬田へ帰る途中とても大きなパーキングエリアにより\400もするソフトクリームを食べました。高いけどおいしかったです。パーキングを出て高速を走っていると若狭湾の綺麗な夕焼けを見ました。渋滞にも巻き込まれず、7時半に瀬田に着き船を降ろして洗ってリガー付けて片付けて、8時過ぎに家路につきました。積み込みしたり、朝早く出発したり、長い距離を移動してから漕ぐなど日常ではできないことができてとても良い体験になりました。今年の冬はシニアチームのように遠征に行っても活躍できるよう嶋田コーチのトレーニングで力をつけたいと思います。 最後になりますが連れていってくださった古川さん、積み込みやリギングを手伝ってくださった田村さん中村さん本当にありがとうございました。

おまけ・・・乗っていたトラックは贅沢なことは言えませんが揺れも激しくあまり広くありませんでした。トラックに乗ったとき山岸(身長183cm)は僕にこう言いました「お前デカイねん!!」僕は「お前だけには言われたくない!!」と思いました。

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